プレゼンに大切な「相手目線のストーリー」の作り方とは

プレゼンに大切な「相手目線のストーリー」の作り方とは

「伝えたいことはたくさんあるけれど、内容が多すぎて伝わっている気がしない」「プレゼンの資料作りは得意だけれど、どうやってストーリーを組み立てたらいいかわからない」

このような悩みにお答えすべく、第1回目のプレゼンセミナー「伝わるプレゼンアカデミー」では【ストーリー】と【トーク】をテーマに開催。プレゼンのストーリー作り、そして人前で話すときに、もっとも大切にすべきことは何なのかを中心に、ワークショップを交えながら授業が進められました。

2020年1月23日、株式会社ロジクール様にて、MOVEDが主催する伝わるプレゼンの学校『 伝わるプレゼン アカデミー』の第1回目の授業の様子からダイジェストでお届けします。

プレゼンは現代を生きるために必要なスキル

 プレゼンは現代を生きるために必要なスキル

「なぜプレゼンを学ぶ必要があるのか」を改めて、じっくりと考える機会は少ないのではないでしょうか。

「仕事で必要だから」

「就職活動で自分を売り込むときに必要だから」

受講者からは、このような声が聞かれ、それぞれが様々な理由でプレゼン力を高めたいという意気込みが伝わります。これに対して、講師の渋谷はこのように話しました。

渋谷

自分の考えを相手に伝えられないと、与えられた仕事をこなすことが基本になってしまいます。自分の考えに人を巻き込み、アイディアを活かして活動するにはプレゼン力が必要不可欠。

プレゼンを学ぶことは、これからの時代に自分らしく働くために求められるスキルなのです。

受講者は「なぜプレゼンが必要なのか」と、それぞれの持つ理由を再確認し、講義は進みます。

相手目線になることが何よりも大切

プレゼンは相手目線になることが何よりも大切

今回は、大きく分けて以下の項目について講義がおこなわれました。

  1. 伝わるプレゼンのストーリー思考
  2. プレゼンのコンセプト作り
  3. ストーリー作成ワークショップ
  4. 伝わるプレゼンのトーク術
  5. 相手の理解と集中を促す現場のテクニック

「相手に伝わるプレゼンのストーリー」を作るには、意識するべきポイントがたくさんあります。本記事では、その中でも特に大切な「相手目線になること」を中心にご紹介しましょう。

みなさんは、プレゼンをするときに「自分のこと、自社の製品やサービスのこと」ばかりを話していないでしょうか。伝えたいことばかりを話すのは、押し売りと言っても過言ではありません。

大切なのは、相手の立場になってプレゼンのストーリーを作ることなのです。たとえば以下の例を比べてみましょう。

~家具の例~

  1. 旧製品に比べて、10%の軽量化を実現しました。
  2. 子どもでも持ち運べるほど軽量化したことで、ダイニングのレイアウトを気分次第で変えやすくなりました。
渋谷

情報だけを与えても、聞き手の心には届きません。プレゼンをするときは、情報と一緒に「それによって叶う具体的な未来像」を相手に教えてあげることが大切なのです。

また、自分の主観や第三者の意見を登場させることで、より自分の未来像を描きやすくなるので、ぜひ取り入れてもらいたいです。

この他にも、PREP法やWhole-Part-Whole法など具体的なストーリーの構成方法、ペルソナの設定方法など、プレゼンのストーリー作りに必要な考え方を学び、いよいよ受講者が各自でストーリー作りを実践します!

間違わないペルソナの設定方法とは

今回、ストーリー作りの土台として提示されのたは、ダイヤモンドモデルと呼ばれるものです。プレゼンの基本は、以下の3段階で構成されます。

  1. 「これから何を話すのか」を述べる
  2. それについて話す
  3. 話した内容をまとめる

これらの3要素をさらに細分化し、より伝わりやすいストーリーを作るための考え方が、ダイヤモンドモデルなのです。こちらを基本として、受講者は自分がプレゼンしたい内容について、配布されたワークショップにストーリーを構築していきます。

慣れない作業に苦戦する受講者も多い様子。しかし、熱心な受講者が集まった今回の 講義では、積極的に質問が飛び出します。

受講者

プレゼンをするときに、設定したペルソナが外れてしまうことがあります。実際にプレゼンをしていて、「ペルソナの設定を間違ったな」って思ったときは、どのようにしていますか?

渋谷

そのようなときは聞いている人の様子を見て、外れていると感じたら、「こっちの話を広げよう」とか「この話は飛ばそう」などと、修正すると良いですね。

できるかぎり事前に聞き手の情報が調べておくことも大切です。

受講者

ペルソナを設定する段階で、一人ではなく何人かパターンを用意した方が良いのでしょうか?

渋谷

メインターゲットのペルソナに対して、話す内容を決めます。そして、それ以外の人には、補足で事例を入れる方法をとると良いです。

他にも、自身の職種や環境に応じた質問が飛び交い、プレゼンにおけるストーリー作りの知識を深めることとなりました。時間内に完成しなかったものは、各自が持ち帰り、オンライングループに提出。講師やメンバーのコメントを受けてブラッシュアップしていきます。

相手に届けるためにはどんな意識で考えるか

相手に届けるためにはどんな意識で考えるか

みずから手を動かし脳を活性化させた講義は、あっという間に終了を迎えました。受講生に感想を伺うとこんな声が。

受講者

「プレゼンを相手目線で作ること」や「時間内で情報量が多すぎると不快を招くこと」など、普段意識していない重要な点を浮き彫りにしていただきました。また、「キーフレーズを20字以内で作ること」、「コアメッセージを9枚にまとめること」は本当に重要だと気付きました。

受講者

今までは、聞く人のためになるプレゼンを作ろうと思っても、決まったフレームワークに沿っていないので、思いつくままにメモしていました。それだと、資料にまとめようとしたときに、論理が破綻していたり相関関係がなかったり、発散していたり粒度が違ったりしていて、まとめづらいという悩みがありました。

今回の講義で「相手に届けるためにはどういう意識で考えるか」という点や、「ストーリー作成の手順」を具体的に教えていただいたので、これからは整理しやすくなりそうです。

伝わるプレゼンのストーリーを作るには、相手の目線に立つことが大切です。プレゼンはセンスではありません。しっかりと論理立ててストーリーを作り、何度も練習を繰り返すことで得られるスキルなのです。次回は、プレゼンの専門会社PreZenDou LCC代表の望月正吾さんによる講義が開催予定です。弊社代表・渋谷の講義とは違う角度から、伝わるプレゼンのストーリー作りを学びます。

今後も受講者のみなさんの成長にご期待ください。プレゼン研修の最新情報は、TwitterとFacebookでも配信しています。

アカデミー第2回の記事はこちら。
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講師プロフィール

渋谷 雄大(しぶや ゆうだい)

1986年生まれ。東京メディカルスポーツ専門学校鍼灸科卒業。
2015年からサイボウズ株式会社のkintone(キントーン)エバンジェリストとして、年間140回を超えるセミナー・講演活動を担当。

2018年9月に独立、株式会社MOVEDを設立。MOVEDの代表を務めながら、サイボウズ株式会社のエバンジェリスト、ICTコミュニケーションズ株式会社のコンテンツビジネス事業部長としても活動している。著書に『伝わるプレゼンの法則100』(共著)(大和書房)がある。

この記事を書いた人
西方正英

西方正英

Webライター

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