共感プレゼンデザイナー藤倉礼亜が語る伝わるプレゼンのコツとは

共感プレゼンデザイナー藤倉礼亜が語る伝わるプレゼンのコツとは

プレゼンのプロたちによるプレゼンテーションアカデミー、「伝わるプレゼンアカデミー」が2020年1月より開校します。【ストーリー】【デザイン】【トーク】それぞれの専門知識を持った講師が全6回にわたって、プレゼンを直接指導します。

今回は【デザイン】の講座を担当するMOVED藤倉のインタビューをお届けします。大手企業で、経営層や役員へ向けてプレゼン制作をしてきた藤倉が、プレゼンデザインをするうえで大切にしている考えを語ります。

(聞き手:西方正英=Webライター)

藤倉礼亜プロフィール

藤倉 礼亜(ふじくら れあ)

神奈川出身。制作会社にてエディトリアル/グラフィックデザイナーの経験を経て、富士通株式会社にキャリア入社。
富士通のブランディングに携わり、コーポレートビジョン、自社イベントビジュアル、動画のクリエイティブ・ディレクターを務める。

また、2013年より富士通の経営層、役員プレゼンの制作・監修を担当。 1万枚以上のプレゼン資料をデザインする中で体得したノウハウを「共感プレゼン」としてセミナーコンテンツ化する。
みずからも講師も務め、社内外でこれまで約4000名に勉強会・セミナーを実施。 現在は、新規ビジネス創出における、ブランディングやビジョン策定でコンサルティングをおこなっている。

藤倉

会社でワークショップをおこなうことが多いのですが、ファシリテーションをもっと上手くなりたくて、最近ではワークショップデザインの勉強を始めました。もっともっと「人が楽しくクリエイティブになれる場づくり」を極めていきたいです。

MOVEDにジョインしたきっかけ

西方

さっそくですが、MOVEDにジョインしたきっかけを教えてください。

藤倉

2月におこなわれたプレゼンイベントに参加したことがきっかけですね。イベントには渋谷さんも参加していて、直接お話しすることはなかったんですけど、後日Facebookでメッセージをいただきました。

そして、「一度ランチでもご一緒しながらお話しましょう」ということになって、その時にMOVEDに誘っていただいたんです。

西方

藤倉さんは「MOVEDには全国各地にメンバーがいて、それぞれが柔軟な働き方をしているところに興味を引かれた」とお聞きしました。

藤倉

そうですね、今は働き方改革を進めようと、様々なところで言われていますが、多くの企業は模索中だと思うんです。そんな中でMOVEDは「未来の働き方をしている」なって。私の会社がちょうど副業OKになったタイミングだったので、「それで良ければ関わらせてください」って渋谷さんにお伝えしました。

しばらくは、MOVEDとしての明確なお仕事がなかったんですが、今回プレゼンアカデミーを開校するということで、ようやく講師として参加することになったんです。

プレゼンデザインのハードルの高さを下げたかった

プレゼンデザインのハードルの高さを下げたかった
西方

藤倉さんは、セミナー講師として、これまで4,000人以上の人にプレゼンデザインをレクチャーしてきたとお聞きしました。

これだけの人数に教える機会があったということは、それだけ藤倉さんのプレゼンデザインのノウハウが、多くの人に求められているということですよね。

藤倉

もともとは社内の小さな勉強会から始まったんです。SEや営業などのビジネスパーソンの方って、デザインの教育を受ける機会がほとんどないんですね。興味があって自分から勉強する人は、ごく一部。基本的にデザインの知識を持っていないんですよ。

なので社内でも、デザインの知識を少しでも持っている人とまったく持っていない人には、プレゼン資料のクオリティに大きな差が出てしまっていたんです。そんな「デザインの知識がなくて困っている人たちのお手伝いをしよう」と思ったのが、始まりですね。

プレゼン資料を作るのに、フォトショップやイラストレーターなどの専門的なツールの知識は必要だと思いますか?

西方

ないよりはあったほうが良いと思います。でも、すごくハードルが高いですよね。

藤倉

そうなんですよ。だから、私はそのハードルを下げようと思ったんです。

西方

どういうことですか?

藤倉

人に伝わるプレゼン資料を作るには、専門的な知識は要らないんです。必要なのは、デザインやレイアウトの基礎知識だけ。パワーポイントさえ使えれば、十分クオリティの高い資料ができてしまうんですよ。

西方

確かにパワーポイントであれば、使える人も多いですよね。

藤倉

そうなんです。それでデザインの基礎知識を教える勉強会を、社内で開催しました。そうしたら「勉強会に参加した人のプレゼン資料のクオリティ」が劇的に上がったんです! 社内でも好評で、部署から部署に話が伝わって、もう何十回も開催していますね。

西方

それが藤倉さんのプレゼン講師としての原点だったのですね。

セミナーでは「表現の仕方」を覚えて帰ってもらいたい

セミナーでは「表現の仕方」を覚えて帰ってもらいたい
西方

藤倉さんは、伝わるプレゼンアカデミーで【デザイン】の講座を担当されますが、どのような講座になるのでしょうか?

藤倉

私のセミナーは、いつも『明日からできる』をコンセプトにしているんですね。目指しているのは、「自分でもすぐにできる」、「帰ったらすぐにやってみたい」と思ってもらえること。だから、私のセミナーでは高度なデザイン技術はやらずに、すぐにできるベーシックなものをお伝えしているんです。

西方

確かに「自分では再現できないクオリティの高いデザイン」を見せられてもピンとこないかもしれませんね。

藤倉

そうなんですよ、なので基礎的な知識や技術に絞ることにしているんです。でも実は、テクニックよりも大切なことがあるんですよ。

西方

そうなのですか?詳しくお聞きしたいです!

藤倉

講座を受けられるみなさんには、ぜひ表現の仕方を覚えて持ち帰ってもらいたいです。

西方

表現の仕方とは、どういうことなのでしょうか?

藤倉

自分の考えや想いをまわりに発信するのって、怖いと感じることはありませんか?

西方

ありますね。「こんなことを言ったら馬鹿にされるのではないか」とか思って、うまく伝えられないことがしょっちゅうです。

藤倉

そうですよね。私がこれまでに出会ったビジネスパーソンの多くが、同じように自分に自信が持てなくて、打ち合わせやプレゼンなどで自分の意見を表現することにハードルを感じていたんです。

でも、ちょっとしたやり方やテクニックを知っているだけで、自分の考えを表現することが怖くなくなるし、楽しくなるんです。そんなメッセージを、私の講座では体現して、伝えていきたいと思っていますね。

西方

世の中にはプレゼン講師がたくさんいますが、そこが他の講師と差別化された点なのですね。

相手の立場に立つことで共感が得られる

【プレゼン】相手の立場に立つことで共感が得られる
西方

藤倉さんは、これまでに多くのセミナーで「共感を引き出すプレゼンテーション」のノウハウを伝えてきたとお聞きしました。「共感を引き出す」とは、具体的にどのようなことを言うのでしょうか?

藤倉

デザイン思考ってご存じですか?

西方

サービスや商品を、利用する消費者の目線でデザインすることですよね。

藤倉

そうですね、それってプレゼン資料を作るときも同じなんですよ。常に「聞き手がどんなメッセージを求めていて、どんなメッセージだったら聞きやすく共感するのか」を考えてデザインをするんです。

西方

相手の立場に立って考えるということですね。

藤倉

自分の想いを一方的に伝えるのって簡単なんですよ。でも、それだけでは想いは伝わらないんですね。自分のメッセージを届けたい相手がいるのであれば「その人が何を求めているのか」を、よく考えなくてはいけないんです。

西方

単なるデザインの技術を教える講座ではないということですね。

藤倉

そうですね。極端な話をすると、「デザインの見た目は二の次三の次」と言ってもいいくらいです!

西方

それは本当に極端ですね(笑)

藤倉

でも、冗談ではなくて、良いプレゼンっていうのは「共感されるプレゼン」なんですよ。TEDって観たことはありますか?

西方

様々な著名人がプレゼンをしている動画を公開しているサイトですよね。何度か観たことがあります。

藤倉

そのTEDに、下町ロケットのモデルとなった植松さんのプレゼン動画があるので、ぜひ一度観ていただきたいです。他の登壇者は一流のプレゼンターばかりの中、植松さんは作業服のまま登壇するんです。そして、プレゼンの資料も昭和テイストのシンプルなものだけれど、すごい泣かせるプレゼンなんですよ。

その動画を見れば「資料よりも人の想いのほうが大切」だって、わかっていただけると思います。

資料デザインはシンプルがいい

【プレゼン】資料デザインはシンプルがいい
西方

「デザインよりも大切なことがある」というのは、とてもよく分かりました。ですが、そうは言っても、やはりデザインもないがしろにはできないのではないでしょうか?

藤倉

そうですね、洗練されたクオリティである必要はありませんが、誰が見ても分かるデザインにはするべきです。そして、これも「相手から、どう見えるのか」を意識する必要があります。デザイナーはアーティストとは違うんですよね。

西方

どういうことなのでしょうか?

藤倉

アーティストは、自分が良いと思ったものを作りますよね。でも、デザイナーが作るものには、かならず依頼主がいます。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、依頼主のニーズを大切にしなくていけません。

西方

どんなに自分が良いと思って作ったデザインでも、相手からもそう思ってもわらなければ、意味がないわけですね。他に意識していることはありますか?

藤倉

デザインはシンプルなものがいいですね。世の中の洗練されたデザインは、全部シンプルじゃないですか?

西方

そうかもしれません。たとえばどんなものがあるか、見せていただけますか?

藤倉

私の所属している富士通でも、はじめは1枚目(左の画像)のようにゴチャゴチャしたデザインばかりだったんです。

それを2枚目(右の画像)のような、ポイントが伝わるようなシンプルなデザインに少しずつ変えていきました。

西方

確かに2枚目の方が、すっきりとしていますね。

藤倉

情報ばかりを詰め込んでも、見る人には伝わらないんですよね。やっぱりシンプルが一番です!

プレゼンデザインの醍醐味は誰にでもできること

プレゼンデザインの醍醐味は誰にでもできること
西方

ズバリ、藤倉さんをここまで熱中させるプレゼンデザインの醍醐味をお聞きしたいです!

藤倉

プレゼンデザインの醍醐味は「誰にでもできる」ということだと思っています。プレゼン資料を作るのに、デザインのセンスは必要ないんですよ。大切なのは、ちょっとしたテクニックを自分のものにすること。それさえできれば、どんどん上達しますよ。

西方

プレゼン資料作りの経験が少ない僕でも、できるようになりますか?

藤倉

もちろんです!

アナタらしさを引き出すプレゼンを作りたい

アナタらしさを引き出すプレゼンを作りたい
西方

藤倉さんはプレゼン講師として、多くの人のプレゼン技術を高めてきたかと思います。これからも、その方向性は変わらないのでしょうか?

藤倉

これからは、ただプレゼンのテクニックを教えるだけでなく、もっと「アナタらしいプレゼン」を引き出せるようにしていきたいと思っています。

西方

「その人にしかできないプレゼン」ということですね。

藤倉

実は「プレゼンって上手いとか下手とかじゃない」って思っているんですよ。本当に伝わるプレゼンというのは、嘘がないもの。その人の内側から出てきたものほど、人に伝わるんです。

そして、それは上手いプレゼンを越えると思っています。だから、これからは「アナタらしさを引き出せるプレゼン講座」をやっていきたいですね。

西方

すてきな考えですね。

藤倉

そうは言っても、まだ頭の中だけなんですけどね。コンテンツは、まだできていないんです(笑)

西方

完成を楽しみにしています!

伝わるプレゼンアカデミーでは最初の一歩を一緒に踏み出したい

伝わるプレゼンアカデミーでは最初の一歩を一緒に踏み出したい
西方

いよいよ、1月から伝わるプレゼンアカデミーが開校になります。最後に、受講しようと思っている人へメッセージをいただけますか?

藤倉

受講しようと思っている方にも、いろいろな方がいらっしゃると思います。なので、今回は特に「プレゼンがちょっと苦手だって思っている方」にメッセージを送りますね。

プレゼンは「みなさんが思っている以上に難しくない」ってお伝えしたいです。先ほども言いましたが、一番相手の心に響くのは、アナタの正直な気持ちがこもったプレゼンなんですね。

その正直な想いを、相手の立場に立って考えて伝えるようにすれば、かならず相手の心に届きます。もちろん、そのためにはスキルやテクニックも必要なんですけどね。

でも、自分の気持ちが相手に伝わるようになってくると、それが少しずつ快感に変わってくるんです。

西方

自分の想いが伝わるのは嬉しいですからね。

藤倉

その小さな快感を見つけることができたら、少しずつ苦手意識は薄れていくんです。あとは、どんどん繰り返すだけ。

はじめから大きな山を作る必要ないんですよ。最初は小さな石ころでいいから積み上げてみる。そうしたら、どんどん大きな山になって楽しくなってくるんですね。それが自信に変わっていくんです。

西方

最初の一歩を踏み出すことが大切なんですね。

藤倉

そうですね。みなさん、苦手だって思っていることに対して「自分なんかにはできない」って思い込んでいるんですね。でも、私は「実は違うんだよ」って言いたい。

みなさんは自分が思った以上にできるし、クリエイティブなんですよ。

もし、少しでも「伝わるプレゼンアカデミーに参加してみよう」とさえ思えたなら、かならずプレゼンデザインが上手くなる未来が待っているって思いますね。

もちろん最初の一歩を踏み出すのは、勇気が要ることだっていうのも、すごくよく分かるんです。でも、その勇気を持って踏み出した先には、絶対に光があると思います。

だから、私は「その一歩を、一緒に頑張って踏み出しましょう」って伝えたいです。

西方

藤倉さんのセミナーが、とても人気な理由が分かった気がします。本日はありがとうございました!

伝わるプレゼンデザインのスキルを伸ばしたい方へ

伝わるプレゼンデザインのスキルを伸ばしたい方へ

「伝わるプレゼンデザイン」ができるようになるためには、専門的な知識は必要ありません。基礎的な知識を学び、相手の立場に立つことを意識するのが大切なのです。MOVEDの『伝わるプレゼンアカデミー』では、今すぐ使えるコツだけでなく、より自分の内面を表現できるプレゼンができるよう、講師陣が徹底してサポートします。

現在、2020年6月より始まる伝わるプレゼンアカデミー第1期の受講生を募集中です。定員になり次第、締め切りとなりますので、ご検討中の方はお急ぎください。

この記事を書いた人
西方正英

西方正英

Webライター

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