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わかりやすいスライドに変化させるプレゼンにおける「図解」とは

2020.05.06|つたわるプレゼン

プレゼンテーション 伝わるプレゼンアカデミー

わかりやすいスライドに変化させるプレゼンにおける「図解」とは

プレゼンにおける「伝わるスライドの作り方」に困っていませんか? それは、「図解」のルールを知ることでわかりやすいスライドさせることが可能なのです。

2020年3月19日、MOVEDが主催する伝わるプレゼンの学校『伝プレアカデミー』の5回目の授業が行われました。【デザイン編】の2回目としてMOVEDの新垣が講師として登壇。新垣は図解を用いた事業で開業し、年間に数百枚の図解を制作してきました。本講座では、わかりやすいスライドにする方法を伝授します。

ライターの本村も受講生として参加してきましたので、授業の様子を感じたことも踏まえながらレポートします。

「図解」でプレゼンをわかりやすく

わかりやすいスライドに変化させるプレゼンにおける「図解」とは
新垣

そもそも図解ってなんだと思いますか?

そのように問われて、普段スライドを作るときに「図解」に着目したことがなかったので、あらためて考えさせられました。

新垣

図解とはものごとを整理整頓し、図やピクトグラムでわかりやすく説明したものです。

ここでの「わかりやすさ」とは「分けやすさ」と同じ意味になるといいます。聞き手はわかるために用意された情報を分けて判断していく。つまり、聞き手が情報を分けやすくなることで、欲しい情報がわかりやすくなると説明。

新垣

分けやすく説明したいため、図解を使います。

図解は理解効率が良い表現手法です。

声・文章・図解・絵の4つを理解にかかる時間と理解度、制作時間で比較して理解効率さを示します。図解が相手に伝わりやすい手段であることがわかりました。しかし、どのように図解をしたらいいのでしょうか。

分けやすく説明したいため、図解を使います。
新垣

このスライド内の1つの丸を目立たせたいときどうしますか?

受講者

目立たせたい1つの丸だけ囲います。

受講者

1つだけ色を変えます。

新垣

他にも大きさや背景、形を変えるなど様々な方法があります。どの方法にも共通しているのは、他をそろえて、差をつけることで伝えたいものを際立たせること。

ありがちなのは、かっこいいデザインを作ろうと色鮮やかになりすぎることです。目立たせたいものを際立たせるためのデザインにすべきところで、“かっこよさ”優先にすると、何が重要なのかわからなくなってしまうのですよね。

実際に私もスライドを作るとき、パッと見たときにカッコいいデザインを意識して、無駄な色やデザインを入れていました。わかりやすいスライドに変えるにはどうしたらいいのでしょうか。授業ではさらにこの点について深めていきます。

「整理・整頓・図化」がわかりやすいスライドのカギ

「整理・整頓・図化」がわかりやすいスライドのカギ

「図解」を今まで意識してこなかった人にとって、どのようなフローで図化するのかは難しい問題です。しかし、次の3つのステップを踏むことで、簡単に文章を図解にすることができるといいます。

1.整理・・・箇条書きにして文章をシンプルにする、いらない情報を省く

2.整頓・・・表などで他をそろえて、差をつける

3.図化・・・人間の認識、イメージに合わせる

私自身、「図解」するのは難しいと思っていたため想像以上にシンプルなフローに驚きました。他の受講生もこのフローを聞いて驚いていた人が何人か見受けられます。

新垣

人間の認識、イメージに合わせるというのは、人間はものごとが左から右へ、上から下へ流れていくと自然に認識しているので、逆の流れでしてしまうと、理解されにくくなります。そのため、人間の認識に合わせた図化が必要です。

そのように解説されて思い返してみると、相手のことを考えているつもりでも、自身では以外とここまで明確にして考えていなかったように思います。

15分で驚きの変化

授業中には5分×3回のワーク時間も。受講生は過去に作成したスライドから1枚選び、その時間までに学んだことをスライドに活かしていきました。新垣が受講生にアドバイスを。 
その場で、スライドをどのような方向性でまとめるかを相談できるため、具体的なプロセスを専門家の目線で体感することができます。

実際に受講生のスライドがどのように変化したのか紹介します。

受講前

受講生の図解スライドの変化、受講前

受講後

受講生の図解スライドの変化、受講後

この変化に受講生全員が歓声をあげます。文章ばかりのスライドがスッキリして見やすくなりました。短い時間でわかりやすいスライドに劇変しました。

「図解」を使ってプレゼンをよりわかりやすく

図解のWhat・Why・Howから、テクニックまで学ぶことのできる授業でした。

伝えたい文章を整理・整頓して、図化していくことを繰り返し行うことで、スキルは身についてくるのではないでしょうか。

どの回も学ぶことの多い「伝えるプレゼンアカデミー」が次回で、ついに最終回です。講師の櫻井と桜野が再び登壇し、受講者のプレゼンをその場でフィードバックする授業。非常に多くの学びを得ることができそうです。

プレゼン研修の最新情報は、TwitterとFacebookでも配信しています。

アカデミー第6回の記事はこちら。
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講師の詳細

新垣 才(あらがき さい)
図解クリエイター

大学院在学中に図解を用いた事業で開業。図解の制作、マンツーマン講師、集団講師、イベント登壇、図解を用いた経営者の壁打ち相手、コーチングなど、様々なサービスを展開・経験。年間数百枚の図解/スライドを制作しながら、現在は企業紹介資料の作成にも力をいれている。
【実績】
図解ポートフォリオ(Pinterest)
https://www.pinterest.jp/aragakisai/work/
https://www.pinterest.jp/aragakisai/twitter/
Twitter:https://twitter.com/sai_zukai

INFORMATION

【記事製作者】

MOVED編集部

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