「 家族のように迎え入れてくれる 」日本一チャレンジする横瀬町へ訪問
全国各地に足を運び、あらゆる地方自治体や地元企業の支援を行っているMOVED。
今回、代表の渋谷が伺ったのは、埼玉県横瀬町です。
池袋から特急で73分の距離にありながら、澄んだ空気ときれいな水が大地を潤す緑豊かな自然に囲まれた横瀬町。
ただその魅力は、アクセスの良さや自然だけではありません。
人口約7,800人と小さな町ですが、地域を“ おもしろがる ”一人ひとりの前向きな姿勢が形となり「 日本一チャレンジする町 」として次々と新たな取り組みが生まれているのです。
今回は代表の渋谷が、実際に人に出会いながら、町を歩きながら。
見て・触れて・感じた、“横瀬町の魅力”をお届けします。

家族のように温かく迎え入れてくれる横瀬町
横瀬町との出会いは、2019年にまで遡ります。
中学生や高校生の「 起業家 」がプレゼンをし、社会課題解決に向け社会人を含めた参加者と交流を深めるプレゼンイベント『 よこぜプレゼン部 』のオフィシャルスポンサーとして関わったことがきっかけです。

あれから3年あまりの月日が経ち、久しぶりの訪問となった渋谷。
地域の人たちの生の声を聞きたい。その後の取り組みについて知りたい。
そんな思いを胸に駅に降り立つと、思いもよらぬ光景が。

町長が出迎えてくださったんですよ!
びっくりしたと同時に、嬉しかったです。
とても気さくに接してくださる方で、地域のいろいろなイベントや場に気軽にいらっしゃるんですよ。
『 よこぜプレゼン部 』のときもお見えになりましたし、前回の訪問では、町長が直々に町を案内をしてくださって、ご自宅にも招いてくださりました。
いつ来ても家族のように受け入れてもらえる。その温かさと距離感は地域コミュニティにも感じますね。


横瀬町によると、町民の方々もイベントの参加にとても積極的で、町内運動会には競技参加者だけでのべ2,000人を超える人が集まるとのこと。
町長をはじめ、人とのつながりを大切にする町民の風土が、関わる人の心を掴むのかもしれません。
自分たちの手で、0から1をつくりあげる精神


そして今回ご案内いただいたのは、横瀬町役場の田端 将伸さん。
『 失敗推進第2係長 』というユーモア溢れる肩書きで、横瀬町を最前線で盛り上げる仕掛け人です。
(名刺の在庫が切れると、新しい肩書きに変えるそうです)
田端さんに横瀬町の取り組みを、熱く語ってもらいながら町を巡ります。
そこで渋谷の目に映ったのは、「 日本一チャレンジする町 」を体現する人たちの姿でした。



何もないから、と悲観するのではなく『 何もないところから、自分たちの手でつくっていこう 』とするチャレンジ精神に心を打たれました。
たとえば今回、幻想的な氷の世界が広がる『 あしがくぼの氷柱 』を案内していただいたのですが、あれも自然とできたものではないんですよね。
山の傾斜を利用して沢水を蒔き、人工的に作られた氷柱。夜にはライトアップもされ、観光客にも人気のスポットです。
横瀬にある資源で何ができるか?を考え、形にするパワーを持っている町なんだなと感じました 。


チャレンジする姿勢のなかで、今回渋谷が改めて素晴らしさを実感したのが、『 よこらぼ 』の取り組み。
『よこらぼ』とは、企業・団体・個人問わず、実施したいプロジェクト・取り組みを実現するために、横瀬町のフィールド・資産を有効に利用し、横瀬町がサポートを行うプロジェクトです。



横瀬町をフィールドにチャレンジしたいことをやってみませんか?と公募をするところがおもしろいなと。
やりたいことを実験できる場を提供し、その結果、関係人口が増え若者や地域の人たちがつながり、新しいプロジェクトが次々と誕生する。
チャレンジの受け皿となる『 よこらぼ 』の仕組みには衝撃を受けました。
人を巻き込むには、「関わりしろ」が大切


渋谷は、ただ仕組みを整えるだけでない、人を巻き込む工夫にも感銘を受けたと言います。



余白のつくり方が、うまい。
運営側が完璧に作り込むのではなく、地域内外の人が入りやすいよう『 関わりしろ 』をちゃんと残しているんですよね。
たとえば今回、コワーキングスペース付きコミュニティ施設
『 LivingAnywhere Commons横瀬 』を視察したのですが、良い意味で“ 手づくり感 ”が残っているんですよ。
洗練されたおしゃれな空間でなく、あえて自分たちの手で変えていける余白がある。
草むしりをしたり、壁を塗り替えたり、イラストを描いたり。
なんでもいいです。
『 わたし、これならできそう 』と思わせてくれる拠点であることが、人の可能性を引き出す場になっていくのだなと思いましたね。
オンラインでもオープンチャット機能を使い、190人ほどのコミュニティが形成されているという。



ここに携わりたいという想いがあれば、受け入れてくれる。
その器がある横瀬町だからこそ、『 日本一チャレンジする町 』としてどんどんおもしろくなっていくのだなと。
久しぶりの訪問で改めて、横瀬町の本当の魅力を実感しました。
作り込みすぎない。
壁をつくらない。
だからこそ、老若男女が集まり地域が賑わっていくんですね
個人の「 好きなこと 」「 やりたいこと 」が横瀬町というフィールドでつながり、大きな輪になっていく。
そんな光景が、横瀬町を中心に全国各地に広がっていくかもしれません。



これからも横瀬町のチャレンジを見守らせていただきたいですし、MOVEDとして『 きっかけ 』の種を蒔けることがあれば、ぜひ一緒にチャレンジしていきたい。
それと同時に、関わっている地域と地域のバブにもなっていけたらうれしいなと思いますね

