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研究を面白く伝えたい! 「理系研究者向けプレゼン勉強会」を開催しました

2019.09.06|つたわるプレゼン

イベント プレゼンテーション

研究を面白く伝えたい! 「理系研究者向けプレゼン勉強会」を開催しました

2019年8月25日、研究者向けプレゼン講座「理系研究者向けプレゼン勉強会」を開催いたしました。

参加者のみなさんがMOVEDのビジョンでもある「ココロをうごかす」を実践できるプレゼンターになることを今回のイベントのゴールに設定。たくさんの意見や質問が飛び交う白熱したイベントとなりました。

(書き手:鎌田真里亜(MOVED・プランナー))

研究者向けプレゼン講座について

研究者向けプレゼン講座について

研究者の研究発表を「ココロをうごかす」プレゼンにすることを目的に開催。参加者同士のワークショップをおこない、研究を面白く伝えるプレゼンを実践的に習得できます。

研究が社会で活かされていない現状を感じ、「研究の価値を最大化したい」と思ったことが開催のきっかけでした!

イベント当日のタイムスケジュール

第1回目研究者向けプレゼン講座は、以下の内容で行いました!

  • 14:00~MOVEDの紹介
  • 14:05~主催者挨拶
  • 14:10~参加者の自己紹介
  • 14:20~参加者同士で3分間プレゼン
  • 14:35~渋谷によるプレゼンストーリーの作り方
  • 15:05~参加者が前にでて3分間プレゼン
  • 15:40~渋谷によるプレゼンの話し方
  • 15:55~まとめ
  • 16:00~交流会

代表・渋谷によるMOVED紹介

代表・渋谷によるMOVED紹介
渋谷

(今回のプレゼン勉強会に関して)ずっとIT業界以外でも活動を広げたいと思っていたので楽しみすぎる(渋谷facebookより)

MOVED・鎌田の挨拶

MOVED・鎌田の挨拶

「自分の研究が伝わらなかった経験ありませんか?」

しっかり準備して研究発表に挑んだのに、質問がまったくでないと悲しくなりますよね。

私も研究をする一人として思うのは、「どんな研究も膨大な時間をかけるほど面白い研究」ということです。

自分にとって面白い研究を、面白いと思ってもらえる研究にする手段として、プレゼンテーションがあるのではないでしょうか。

参加者の自己紹介

  • 「学会での研究発表は、聞く人が置いてけぼりになっていると感じている。聞く人を置いてけぼりにしない研究発表をしたい
  • 「研究が伝わりにくいと感じている」
  • 社内プレゼンで専門が違う人が参加するのでどう伝えるか、知りたい

など、目的意識を強くもった方々が参加してくださいました。

3分間の研究プレゼン開始!

イベント開始早々、2人1組になり、3分間研究プレゼンを行いました。

3分間の研究プレゼン開始!

「時間通りに話すことが難しかった」など、感想がありました。

プレゼンのストーリーの組み立て方

「わかりやすい」で終わるのはもったいない。プレゼンは相手への贈り物。

参加者のみなさんのプレゼン後、渋谷がプレゼンのストーリーの組み立て方について話しました。

プレゼンのストーリーの組み立て方

プレゼンのストーリーで大切にするポイント

  • 「相手目線」に変換する
  • プレゼンをした後にどう行動してもらいたいか(聞いてワクワクする、アクションを起こしたくなる、誰かに伝えたくなる)を明確にする
  • 「誰に」「何と言ってもらいたいか」を明確にする
  • 研究で「あなたの未来がこう変わります」を入れる
  • 研究を一言で表すキーメッセージを決める
渋谷

「わかりやすい」で終わるのはもったいないです。プレゼンは相手への贈り物だと思っています。

研究発表では特に、プレゼンを聞いたあと「誰かに伝えたくなる」と思ってもらうことが大切ではないでしょうか。

ここができると、さらにすてきなプレゼンになるはずです!

参加者からの質問

Q:プレゼンの構成にいつも悩んでいます。結論から話す方がいいのか、順を追って説明するのが良いのか、どちらですか?

渋谷

状況に応じて使い分けています。

相手が60分間なら60分間ずっと聞いてくれる場、例えば、席が用意されていて座って聞く会場などであれば、順に話します。

でも、基本的には結論からです。まず、相手に「自分に関係のある話だよ」と思ってもらえる話を最初に入れると、そのあとも長く興味をもって聞いてもらいやすいです。

もう一度挑戦!

15分間のシンキングタイム後、もう一度3分間の研究プレゼン!

プレゼン後には、MOVED渋谷・参加者からフィードバックをする時間も設けました。

「こうするとさらに良くなるのでは?」「ここを変えるともっと伝わるはず!」などたくさんのフィードバックがあり、かなり活発な議論に!

もう一度3分間の研究プレゼン!

フィードバックでプレゼンが劇的に進化

1回目のプレゼンでは「わかりやすく」を意識したプレゼンが多かったですが、2回目ではわかりやすさだけではなく、ターゲットを設定し、キーメッセージを決めてプレゼンしてくださいました。

話す順番や言葉をすこし変えるだけでプレゼンの印象は大きく変わるもの。

どのプレゼンも面白く、相手の次のアクションなども明確で素敵なプレゼンでした!

当日のフィードバックの一部

参加者同士のフィードバックで出てきた点を、いくつか紹介します。

良かった点

  • 研究のメリットがよく分かった
  • キャッチコピーなど印象的!
  • 3分間という短い時間ですごく良かった
  • プレゼンの導入がすごく面白い
  • 目的がハッキリとしていて、相手へのアクションの促しも明確でよかった
  • 数字を使った問いかけは、印象的で分かりやすい

改善点

  • 「今までの技術でもできる」とは言わなくていいのかも。
  • どこが大事かが分かりづらかった。何を伝えたいかのフォーカス点が欲しい。
  • 具体的に例示しながら説明してほしい
  • 冒頭の内容を後ろに持ってきてみても良いかも

プレゼンの話し方

次に、渋谷がプレゼンの話し方について話しました。

プレゼンの話し方で大切にするポイント

  • シンプルに話す
  • 主語を「私」から「あなた」に変える
  • スライドの切り替えはスムーズに
  • 自分の主観もいれる
  • プレゼンに抑揚をつける
渋谷

プレゼンでの抑揚といわれると、声に強弱をつけたり、話すスピードを変えたりすることだと思いますよね。

ですが、実はそうではありません。プレゼンでの抑揚とは、感情の乗せ方なのです。

参加者からの質問

Q:スライドにページ数を書く必要はありますか?

渋谷

私はライブ感をすごく大切にしています。もし、ライブ感を出したいならページ数は入れていません。聞き手がページ数を見ても、あとどれくらいで終わるのかはわからないですからね。

ただ、「プレゼンがどのくらいで終わるのか」は聞き手にとって安心感につながります。だから、ページ数ではなくスライドの下に進捗ゲージつける人もいます。

相手のためならやったほうが良いが、自分のためならやらないほうが良いです。

Q:「プレゼンのスライドは1枚1分」といわれることがよくあります。実際、スライドは何枚作ったほうが良いですか?

渋谷

1枚1分は意味がないです。1スライド1メッセージが目安だと思います。

私はスライド10秒でプレゼンすることも多いので、スライドは多いほうです。また、スクリーン用のスライドをそのまま配布用にする人もいますが、配布用は別で用意する方が丁寧だと思います。

Q:自然科学だと主語を「あなた」にしにくいです。

渋谷

学会など相手にただ伝えたいだけなら、いらないと思います。

「アクションを求める」や「ワクワクしてもらう」なら主語をあなたに変えたほうが良いです。聞き手に身近な話題だとわかってもらうことが大切ですね。

Q:「3分もできるなら10分もできる」とおっしゃっていましたが、30分など長くなると悠長に話してします。どうすればいいですか?

渋谷

相手によって構成を変えるといいです。尺があると、いろんな要素を作れます。30分ならサプライズや動画も入れられます!

Q:アニメーションを使わないほうが良いですか?

渋谷

一度アニメーションを使ってみて、相手のためになっているか?をもう一度見直してみるといいです。

MOVEDはこれからも研究プレゼンイベントを開催します!

社会と科学をつなげたい!研究者の発信の場をもっと作りたい!今後も研究者向けのピッチイベントで3分プレゼンのイベントなどを企画する予定です。また、企業向けのプレゼン研修も承っています。

イベント・セミナー支援の過去の実例:MOVED公式サイト

INFORMATION

【記事製作者】

MOVED編集部

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