kintone hive 2023 福岡会場に参加してきました
2023年4月26日に開催された”kintonehive福岡2023“にMOVEDメンバーが参加してきました。
参加レポートを公開します!!
kintone hiveとは?
kintonehiveとは、kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベントです。
日頃の業務でkintoneを使いこなしているユーザーが一堂に会し、
業務改善につながるkintoneの活用ノウハウをそれぞれの視点で披露・共有します。
引用元:https://kintone.cybozu.co.jp/jp/event/hive/
過去にkintone hive登壇したメンバーがMOVEDに在籍しています
- 業務は超属人化、現場はシステムアレルギー…
- “社内のモンスター”を変えたのは「三種の神器」
- 医療ソーシャルワーカーがもっと活躍できる業務環境の実現
- 嫌いだった「kintone」が“自分だけのスキル”に
全国6会場で登壇された方の中からそれぞれの地区代表を、kintone AWARD ファイナリストとして選出します。
今回は、九州・沖縄地区代表の選出がありました。
MOVEDメンバーからは業務改善支援部門から小林さんが参加しました。
業務改善といえばkintone(キントーン)!?kintoneって結局何ができるサービス?
kintone hive 2023 福岡会場登壇内容紹介
それでは、各登壇者の方の発表をご紹介します!!
1社目 熊本利水工業株式会社 田中 祐治さん
『シン・ガルキンマン~浸透大作戦~』
前職でサイボウズOffice、kintoneを導入し経営管理者だった田中さん。
2020年にGaroonが導入済みの熊本利水工業へ入社されました。
しかし熊本利水工業では、Garoonはあまり使われておらず、紙や印鑑が必要な書類が多くありました。そこで Garoonで日報から社内へ使ってもらうようにし、社内ポータルを構築、その後Garoonとkintoneの組み合わせで勤怠管理を構築しました。
営業部門と工事部門。部門間の確実な情報伝達ができるように。
プルダウンなどを駆使して新入社員でもスムーズに使いこなせるようにした。使う人に寄り添って作られている様子が伝わってきました。
勤怠管理を構築した理由は誰でもやらなければいけないので、社内浸透のためそこを入り口にしたそうです。必ず使わなければいけないものをkintoneで作るのは社内浸透の王道ですね。
2社目 北九州市役所保健福祉局 井上 望さん
『新型コロナウイルス感染症への対応~保健所DXへの道のり~』
奥様がイラストレーターで、スライドのイラストは奥様が作成です。
井上さんは新型コロナ担当部署に在籍し行き詰っていた昨年kintone hiveの登壇を見て、勇気をもらって、登壇するぞと一念発起したそうです。
新型コロナウイルスに関する業務は、取り扱いが刻一刻と変化し、スピード勝負。しかも業務の幅が広く、業務に波があったそうです。保健所など業務が大変な状況とよく報道されていました。kintone導入し陽性者台帳をアプリ化するものの、登録する項目が多すぎ、すごく長い画面に、編集中に他の人が保存した場合、保存できないなど問題が多数発生。
・みんな「kintoneは仕事を楽にする魔法の道具」と思っていた。
・使う人と作る人が別々で忙しく「情報共有の場」は殆どなかった。
・「刻一刻と変化し、スピード勝負」のためカスタマイズを委託しにくく、プロにも頼めない。
・「行政専用閉域網」で動作しており、使えるプラグインがほとんどない。
そこで、カスタマイズを自分でやるしかない!
そしてカスタマイズで小さな改善を実装し、陽性者台帳と健康観察の2アプリが稼働すつことができました。
その後、第6波に備えて副市長指示による組織の垣根を超えたプロジェクトチームの結成。
プロジェクト化したことによりカスタマイズの要望が高度化…。
\調査票のOCR化とkintoneアプリへの連携/
またもや困難と思ったら、コミュニティ(kintone dev Camp、 imoniCamp、キンコミ)の力を借りて乗り越えることが出来ました✨まとめでは、閉域網など事情がなければ、カスタマイズよりもプラグイン導入をまず検討すべきと言っておりました。大変な状況でこんなことがあったのだと胸が熱くなるような内容でした。
3社目 株式会社EVモーターズ・ジャパン 財務統括部 浦田 哲也 さん
『なぜkintone』
モットーは 次世代に繋ぐ、面白いものを選ぶ の浦田さん。
情報共有に必要なものは、積極性、共有、自動的で、情報共有時に起こる問題は温度差、非MECE。問題解決のため、kintoneを導入。
その結果、短時間でシステムを作ることができたそうです。
今後は個人が意思決定できるフラットな組織を目指されるそうです。簡単に早く作ることが出来るからkintoneを選ぶ会社の方も多いですね。
4社目 株式会社長崎ロードサービス 町田利枝さん
『キントーンと私の10年 ミッションをクリアせよ!!』
海や山や家につっこんだ!など悲惨な事故にも対応できる長崎ロードサービスさん。
なんとkintone導入が2012年!会計士さんのご紹介でとのことです。kintoneは2011年11月リリースなので、だいぶ初期から使われています。
最初は顧客リストからアプリ化したそうです。現場経験があったので、ある程度どんな項目が必要化はなんとなくわかった。kintoneのアプリ作成には現場についての知識が不可欠ですよね。
その後、ポータルでみんなの予定を共有すると「忙しいのはオレだけじゃないんだ!」という気付きが!あったそうです。知らないから「なんで自分だけ!」ってなっていることあります。
写真や伝票をkintone化し、コメントでのコミュニケーションが徐々に増えていき、合言葉は「kintoneを見て!」となっていきました。
作ったアプリは10年で3つ、今運用しているのは2つ!なんでもkintone化するのではなく、kintoneが得意なことで、会社にとって必要な機能をkintoneで行っていると感じる発表でした。
5社目 西日本鉄道株式会社自動車事業本部 下條寛顕さん、川崎健太さん
『kintoneと共に進む 西日本鉄道のデジタルトランスフォーメーション!』
九州と言えば西鉄、西鉄といえば最大の私鉄グループです。
業務生産性向上のため、内製化可能、コスト、機能面で検討しkintoneを導入しました。
導入後、保守性を高め、属人化を防ぐことやセキュリティ強度の維持のため、「西鉄kintone利用ルール」を制定。
・「開発」「本番」スペースの使い分け
・セキュリティ規則
・フィールドコードやアプリ命名規則
・各種利用申請
などなかなか導入時にそこまで制定できる所は少ないと思います。
ポータルサイトでルールの周知や、研修の案内、研修動画の掲載をして教育を行い本格導入へ。
新型コロナウイルスの影響を受け、業績悪化でシステム投資へ費用がかけられないのに業務改善をめざすことになったそうです。kintone前は紙の書類がとても多かったのですが、一気に紙を廃止せず、並行期間を設け徐々に改良していった。マニュアル等も作成し、ITが苦手な人へも手厚く対応をしていました。さらに業務改善相談会やkintone操作方法に関する研修を行っている。最初にしっかり作ったルール、ただし微調整は柔軟に対応されてるんです。ルールを聖典にしないこと、大事ですね。
kintone hive 2023 九州・沖縄代表は?
kintone hive 2023 九州・沖縄代表は、北九州市役所保健福祉局 井上 望さんに決定しました!
おめでとうございます!!
今回の発表内容で話していない部分でも困難なことが沢山あったのだと想像できるお話が多く、kintoneが定着して、業務改善され良かったと感じる発表が多かったです。
また発表もそれぞれ個性が伝わってくる力の強いものでした。登壇者の皆様ありがとうございました。
地域企画 今すぐできる!エバンジェリストが教える kintone コミュニケーション術
kintone hiveでは、投票の集計している間に地域ごとに活躍している方が登壇してセッションが行われます。kintone hive 福岡では、kintone エバンジェリストの久米純矢さんと小堀範行さんが kintone でのコミュニケーション術のセッションが行われました。
kintoneを上手く活用することにより、スレッドやレコードのコメント機能で情報共有や、やりとりを残すことのできるという方法のお話でした。
レコードのリンクを取得することができる機能や、メンションをつけて通知する機能は使っていない会社の方も多いようで、反響が大きかったです。
今回登壇されたkintone エバンジェリストの久米純矢さんはクラウドユニバーシティの講師でもあります。kintoneの基本講座からカスタマイズの実践スキルを習得する講座まで担当しております。
クラウドユニバーシティの kintone 研修コースはこちらです。
kintone hive 2023 仙台の記事はこちらです。