八の会主催「~楽八 night~ 名古屋のプレゼンをカッコヨク」が開催されました!
2019年8月22日、地域コミュニティ「八の会」が主催する「~楽八 night~ 名古屋のプレゼンをカッコヨク」が開催されました。MOVEDからは、代表渋谷とプレゼンテーションデザイナーである吉藤が登壇。
当日は、名古屋で活動する人を中心に、「プレゼンを学びたい」という思いを持った約80名もの人々が全国から参加し、大盛況な夜となりました。
今回は、私と吉藤の共著「伝わるプレゼンの法則100」から、「プレゼンをする上で特に大切にしてほしいこと」をお伝えします。
楽八とは
「企業文化、名古屋文化にうまくITを組み合わせることによって、名古屋をより良い街にしていこう!」というスローガンのもと、様々な分野で活躍するスピーカーが発信を行うソーシャルイベント。会場に集まる人の繋がりを通して、名古屋の未来を考えます。
今回は、普段交流を目的としておこなわれている「飲み八」が同時開催。お酒を片手に「どうしたらカッコいいプレゼンができるのか」を学びました。2019年4月には、MOVEDがサポートに入り、「楽八(Rakuhachi) 〜みんなで考えるFuture of NAGOYA〜」が開催されています。
イベント当日の様子
スタイリッシュなOPムービーから始まった「~楽八 night~ 名古屋のプレゼンをカッコヨク」。参加者の視線は一斉にスクリーンに注がれました。
実はこのムービー、イベント直前の打ち合わせで作成することが決まり、1時間ほどで作ったものだったのです。
最後にお城の後ろから月が顔を出すところと音楽のコンビネーションが、こだわりポイントですね。
「八の会」代表 松本洋介さんのあいさつ
「名古屋を政令指定都市の中でも随一の、全国や世界に通用するプレゼンターを育成する街にしたい」と語る松本さん。「プレゼンをカッコヨク」というテーマは、学生や若者に「プレゼンテーションの大切さについて学んでもらいたい」という思いが込められたものでした。
プレゼンテーションって新社会人から経営者まで、必要なスキルなんですよ。名古屋には潜在能力が高い人がたくさんいるし、魅力的なこともたくさんあるんです。だけど、残念ながら”それ”を伝える方法を知らない人が多い。
楽八は、その方法を伝える会にしたいと思っています。それにプレゼンができるって、ちょっとカッコ良くないですか?
さすがはプレゼンテーションのイベントの開催者です。ご自身もプレゼンが上手い。会場の興味を引いたところで、1人目の登壇者であるMOVED吉藤にバトンが渡ります。
参加者を巻き込んだライブ感のあるプレゼンテーションデザイン
「伝わるプレゼンの法則100」には、大きく分けて以下の3点が収録されています。
- プレゼンのストーリーを作る
- デザインや資料作り
- 本番で話すときのコツやヒント
今回、吉藤が担当したのは2つ目の「デザインや実際の資料作りに関して」。そして、参加者の集中力が一気に高まったのが、参加者を巻き込んだプレゼンスタイルです。彼のプレゼンは、「選択肢をスライドに表示し、会場にいる参加者に話す内容を決めてもらう」という斬新なものでした。
プレゼンをするときは、「そこにいること、そこにあること」というライブ感を大切にしています。だから今回は、プレゼンをする内容を会場にいる人に選んでもらいました。
そもそも、話す内容は本に書いてあるんですよね。だから、実際に会場に足を運んでもらった意味を大切にしたいんです。
すると、会場からこんな質問が。
もし他の選択肢が選ばれていたら、どうなっていたのでしょうか?
もちろん、すべてのパターンでプレゼンができるように用意はしてあります。選ばれなかった方は、そうですね… いつかどこかの会場でお話しできたらと。
会場からフフっと笑い声が漏れました。そして、温まった空気のまま交流会「飲み八 ~night~」へ舞台を移します。
交流タイム「飲み八 ~night~」が開催
サイボウズ吉原さんによる乾杯のあいさつから始まった交流会。みなさん、おいしい料理を楽しみながら、お酒を片手にワイワイと親睦を深めていました。
飲み八は、「飲みながら楽しく学ぼう」というコンセプトで、名古屋でビジネスを盛り上げる輪を広げています。おかげさまで今回で20回目を迎えることができました。
ふとステージの方を見ると、熱心に質問をする参加者の姿が。
30分という短い時間の中で、有意義な時間を過ごしているようです。
会場の一角では、渋谷・吉藤の共著「伝わるプレゼンの法則100」が、まるで本屋のように山積みになり、多くの参加者が列になって購入していました。
交流会が終わりに近づくにつれ、会場のあちこちから次のプログラム、「参加者によるLT(ライトニングトーク)」の話題がちらほらと聞こえるように。LT参加者の緊張とワクワクが伝わってきます。
参加者によるLT(ライトニングトーク)
今回のイベントでは、6名の参加者によるLTが行われました。
LT(ライトニングトーク)とは
3~5分間という短い時間で行うプレゼンテーション。短時間で要点を分かりやすく説明するスキルが求められる。
LT参加者の顔ぶれも様々です。地元である名古屋からは、企業の代表、学生団体の代表、市の職員が参加。そして、なんと遠く福岡から参戦した方もいたのです。人前に立つことに慣れている人もいれば、そうでない人も。それぞれが「名古屋へのアツい思い」を披露し、会場の盛り上がりは最高潮を迎えました。
しっかりインプットをしたら、アウトプットをすることが大切です。LT参加者は、この後の渋谷さんのプレゼンで添削してもらえるので、自分に足りない点を補ってもらえたら嬉しいです!
今回のイベントで、一番おみやげを持って帰ったのは、LT参加者だったのではないでしょうか。
プレゼンの悲劇が起きている
LTの後は、「プレゼンの意識を変えるプレゼンスライドのコンサルタント」として活躍している、下渡さんによるプレゼンテーションがおこなわれました。プレゼンをするときは、その裏で「プレゼンの悲劇が起きている」と語る下渡さん。
聞き手に何かしらの変化がなければ、そのプレゼンは失敗だと言えます。すべてはプレゼンをする側の責任なんです。
また、「常に第三者としての目線が大切」だと語っていました。
多くの人が先入観を持ったままプレゼンをしています。「業界の常識が、異業界でも常識」だと思っていると、伝えたいことがうまく伝わらないことが多いですね。
そして、最後のプレゼンターMOVED渋谷が登壇します。
「伝わるプレゼン」を生み出すためのシナリオとトークの秘訣
「プレゼンの主役は自分ではなく、相手である」と語る渋谷。
プレゼンに対するネガティブな気持ちは、自分目線なことが多いです。ですが、聞き手の目線になると、ワクワクするポイントが見えてくるようになります。
この言葉を元に、LT参加者へのフィードバックが始まりました。実際にプレゼンをおこなった直後のフィードバックに、LT参加者も得るものがたくさんあったようです。LTに登壇しなかった他の参加者も、メモを取るなど真剣に聞いていました。
他にも、「相手に未来像をイメージさせることの大切さ」など、プレゼンをするときの様々なコツをレクチャー。最後は「あまり喋りすぎると本を買ってもらえない」と笑いをとり、講演は終わりを迎えました。
充実した質疑応答タイム
すべての登壇者の講演が終わり、最後は質疑応答です。あまりにもたくさん質問が出たので、ここでは抜粋してお伝えします。
自分でリハーサルをする時間は必要なんでしょうか?
場数を踏んで実力があれば、練習は少なくなっても構いません。でも、慣れないうちは絶対に必要ですね。なによりも、練習不足は相手に対して失礼です。自分は、お風呂に入りながらiPhoneを使って練習していますよ。
多くの企業がプレゼンの前日に少しだけ練習をしています。ですが、私がプレゼン資料を納品するときは、1~2週間前に資料をお渡しして、絶対に練習してもらっていますね。
次々と質問が飛び出し、最後まで白熱した講演会でした。
そして、講演会はフィナーレへ
大切なのは、チャレンジすることです。今回の講演会を通して、会社や学校などでプレゼンに挑戦してもらえたら嬉しいですね。そうしたら名古屋は、もっともっとカッコヨクなっていくと思います。
熱い言葉で締めくくった松本さん。最後は、全員で「八の会」の八のポーズで記念撮影をし、白熱した「~楽八 night~ 名古屋のプレゼンをカッコヨク」は幕を閉じました。
最後に
ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました! 残念ながら今回参加できなかった方も、次回以降のご参加をお待ちしております。「相手に伝わるプレゼンのコツ」を、ぜひ一度ご自身で体験してください!
ライティング/アイキャッチ:西方正英