kintone hive 2023 大阪会場に参加してきました

2023年5月23日に開催された”kintonehive大阪2023“にMOVEDメンバーが参加してきました。
参加レポートを公開します!!

目次

kintone hiveとは?

kintonehiveとは、kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベントです。
日頃の業務でkintoneを使いこなしているユーザーが一堂に会し、
業務改善につながるkintoneの活用ノウハウをそれぞれの視点で披露・共有します。

引用元:https://kintone.cybozu.co.jp/jp/event/hive/

過去にkintone hive登壇したメンバーがMOVEDに在籍しています

全国6会場で登壇された方の中からそれぞれの地区代表を、kintone AWARD ファイナリストとして選出します。
今回は、関西地区代表の選出がありました。
MOVEDメンバーからは業務改善支援部門から峠さん、瀧村さん、小林さん、岡崎さん、奥村さんが参加しました。

業務改善といえばkintone(キントーン)!?kintoneって結局何ができるサービス?

kintone hive 2023 大阪会場登壇内容紹介

それでは、各登壇者の方の発表をご紹介します!!

1社目 認定NPO法人おてらおやつクラブ 桂 浄薫さん、茶円春希さん

『kintoneで「おすそわけ」DX ~お坊さんと学生が社会課題を解決』

「おてらおやつクラブ」はお寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として活かして「おすそわけ」することで「子供の貧困」の解決を目指す活動をしています。
全国1800ものお寺からのおそなえを、700の支援団体、8000世帯の家庭へおすそわけしています。
当初配送データの管理が課題になり、kintoneエバンジェリストの細谷崇さんへ開発依頼をし、WordPressのフォームとkintone連携を自動化し、登録のための手作業が不要になりました。
コロナ禍もあり支援の依頼が増え、事務局の発送が課題となりました。そこで地元の奈良先端科学技術大学大学院の学生の茶円さんへ依頼し、事務局に集まる支援の必要な家庭の個人情報を、各お寺へ伝えることなく匿名でお寺から送ることが出来る仕組み「匿名配送システム」を開発しました。
各家庭はLINEを使い支援依頼をすると、ヤマト運輸へお寺への集荷依頼が行き、匿名で配送される仕組みです。
システムによりどこかに負荷が集中することなく、支援が定着していく業務改善の事例でした。

2社目 八代製薬株式会社総務部 喜田 晃大さん

『体育会系 非IT 未経験経理が 順風満帆なkintoneライフを送る話』

当初パソコンを使っていなかった経理へ移動し、まずパソコンを買ってもらうところから始めた喜田さん。コロナ禍をきっかけに在宅勤務できるよう調査し、kintoneを会社へ導入しました。
会社のExcelで行っていたデータをkintoneに集め、申請報告フローをkintoneで行うことから始め、強制せずゆっくり社内にkintoneに慣れてもらったそうです。せっかく作ったものを強制しないってなかなかできることではないです。
業務のkintone化、組織の見直しを行った後、使用目的によってバラバラにしていたアプリを再統合。それによってプロセス管理が利用できるので、情報や業務のモレがなくなりました。
分けることも重要ですが、時には統合も。実際に使用しながら修正を繰り返せるのがkintoneの良いところですよね。
喜田さんはkintoneコミュニティへの参加により社外へも視野が広がっていきました。知識や経験を発信することが誰かの学びになり、また学んだ人が学んだことを発信するという広がりによって、会社の垣根を越えてバックオフィスを強くしていきたいと語っていました。

3社目 関西電力株式会社 藤井 伸弥さん、中野一高さん

『kintoneで「はやく・安く・高品質」な業務改善-システムと業務のスキマ、埋めて見せます-』

関西を代表する電力会社の関西電力さん。基幹システムのリプレースにより、電話受付業務に長い時間がかかるなど影響が出てしまい、対応の依頼が。基幹システムを改修せず、改善する方法を探していてノーコード、ローコードでカンタンにアプリを作れるkintone導入が決定。
業務担当部門へヒヤリングを行い、kintoneの受付情報アプリを登録するとRPAで基幹システムへ自動でデータ登録される仕組みを構築し、受付処理時間を1/3にすることに成功しました。
その後は新サービスの申込受付から顧客管理まで一括管理できるシステムをはやく、安く、高品質なシステムがkintoneで構築できました。
しかし、業務変化に対応する体制が十分でなかったため、専任5名の業務改革チームが誕生。社内人材で専門チーム作れるのは、いいですね。中小企業ではそもそも「分かる人が一人もいない」状態だったりするので…。
その後、独自のkintone体系的な研修を行うことにより、50名のシステムグループのメンバーへkintone開発スキルを保持することができ、さらに業務改善が加速してんでいくことができた事例でした。

4社目 神戸市役所企画調整局デジタル戦略部 小阪 真吾さん、小寺有美香さん

『現場と情シスが全力で駆け抜けた1160日~コロナ対応の舞台裏~』

神戸市でコロナの患者さんが最初に報告された日から、5類へ変更されるまでの期間が1160日。
当初、医療機関から保健所へFAXで届いた発生届を、保健所がExcelに転記、PDFファイルにして、各保健センターへ共有し、保健センターは別のExcelへ対応記録を作成し、患者情報を保健所、保健センターへバラバラの形式であり、共有や集計が難しかった。その後第3波で患者数増加により対応が追い付かなくなった時に、情報部門と一緒に患者管理アプリ開発を行うことに。
神戸市は2018年から既にkintoneを導入しており、庁内コミュニティもあり、職員向けセミナー、もくもく会・相談会などで職員同士で学びあいが進んでいたため、kintone活用のナレッジが蓄積されていました。既存のパッケージと比較し、変化するルールに柔軟に対応できるkintoneで対応することになりました。
まず保健所の業務をアプリ化し、保健センターへヒヤリングして意見反映を繰り返してアプリ化。
しかし患者さんへ聞き取る内容も多く、フィールド数も大変な量に。基本機能に限界を感じ、カスタマイズすることに。ウェビナーによる説明会やチャットルーム、Web会議での質疑応答不具合対応を細やかに行っていったあと、オミクロン株での第6波の際は、保健センター全員がkintoneを使える状態になり乗り切れました。
立ち上げフェーズが一区切りついた際に、地元ベンダーさんへ開発、保守を委託し、クオリティを維持、向上できた。最近では保健所職員の方からもkintoneをこの業務へ使えるのではという声や、なくては困るという声も上がるようになり、庁内のムードが変わったと言われたのが印象的でした。

5社目 有限会社アートワークス 宗政 伊織さん

『家具工房がkintoneを入れてみたハナシ』

宗政さんはオーダーメイドの家具を製作する会社へ新卒で入社。当時案件は紙、進捗はホワイトボード、個人でそれぞれ紙ファイル、人のファイルは見ない状態で情報がバラバラに管理されていまし。そこへkintoneの教育、伴走サービスを行っているBeMagical Solutionsの稲澤さんによる勉強会が毎月行われ、徐々にアプリを自分たちで作っていくことに。
最初は現場の職人さんに使ってもらえず、ここで挫けてしまう人も多いのですが、直接なぜ使ってくれないかを聞きとり、修正して見せに行くことを、繰り返したそうです。
タイムカードなど、必ず使わなければならないものをkintone化していき、代休申請アプリで抵抗感のあった職人さんの心をつかむことに成功!自発的にkintoneを見てくれるようになり、有給休暇取得率も向上しました。
2年でこんなにできるようになった理由は、面倒くさいと思ったら思った瞬間に直すちょこちょこ修正、一年先の自分がわかるようにする、目標を共有できるナイスな環境です。
勉強を続けて、周りに喜ばれるものを作りたいと思えるようになったと語っていました。

6社目 株式会社神戸製鋼所 IT企画部 今井 健太さん、田淵裕子さん

『現場にフィットさせろ!業務部門とシステム部門のハナサカ物語』

IT企画部門と建設技術部門のお二人でご登壇。
大企業でも部署固有の業務はExcelファイルをコピペで量産など結構アナログでした。
そこでkintoneとの出会いから現在までの流れを花咲かじいさんになぞらえてお話しされていました。
kintoneは業務に必要なツールを簡単作れそうと思い、一気に導入を図るのですが、社内での拡大をうまくいきませんでした。現場の意見を聞かずに良かれと思って作ったアプリを渡しただけでは使ってもらえないのですよね…。現場の納得感と業務全体の再構築、この一見相反すること両方からしか最適解って出せないんですよね。
そこからもう一度導入に向け、アプリを使う人に対しの聞き取りや、各拠点の代表者でチームを作りミーティングを行い、要望はすぐに反映したり、説明会の開催などより丁寧な働きかけを行いました。大多数で使うからこそ丁寧な丁寧に進めるのが重要ですよね。
さらにシステム部門ではシステム化で見落としそうな部分をアドバイスしたり、カスタマイズについての必要性を質問したり業務部門のスキルアップを支援しました。
重要な案件管理をkintone化を成功し、また別の業務も業務部門でシステム化することもできました。
システム導入説明会や、インタビュー動画で社内に情報を共有したことで、社内にkintoneが広がっているそうです。一度失敗を経験してからの進め方がとても丁寧でした。

kintone hive 2023 関西地区代表は?

kintone hive 2023 関西地区代表は、アートワークス 宗政伊織さんに決定しました!
おめでとうございます!!

今回の発表内容はkintone導入にあたって、丁寧に現場の意見を聞いたり、社内で勉強会や説明会を開催したり、短いサイクルで業務改善を繰りかえす発表が多かったです。登壇者の皆様ありがとうございました。

社内でチームや勉強会を開催することが難しい会社の方は、短期間で効率的にと実践スキルを身につくクラウドユニバーシティの kinotneの研修をおススメです。
クラウドユニバーシティの kintone 研修コースはこちらです。

また、業務改善がうまくすすめられず悩んでいる担当者の方へは、伴走支援サービス「ハタトレ」の初回面談へお問い合わせ下さい。直接お話しながら、面談カルテを作成し、解決すべき問題、課題などを洗い出します。

https://www.moved.co.jp/hatatore/lp/

地域企画 kintone Caféってなんなん?

kintoneコミュニティ「kintone Café」について関西の kintone Café 運営メンバーに聞く

kintone hiveでは、投票の集計している間に地域ごとに活躍している方が登壇してセッションが行われます。kintone hive 大阪では、kintoneコミュニティ「kintone Café」について関西の kintone Café 運営メンバーが紹介するセッションが行われました。導入時などで、孤独になりがちなkintone担当者の方は、喜田さんの発表でも紹介がありましたが、外に同じような悩みを経験した人がいて、その話を聞くことによって視野が広がってることがあるかもしれません。お近くで開催されていたら一度ご参加してみるのもいいと思います。

kintone hive 2023 福岡の記事はこちらです。

あわせて読みたい
kintone hive 2023 福岡会場に参加してきました 2023年4月26日に開催された”kintonehive福岡2023“にMOVEDメンバーが参加してきました。参加レポートを公開します!! kintone hiveとは? kintonehiveとは、kintoneの活用...

kintone hive 2023 仙台の記事はこちらです。

あわせて読みたい
kintone hive 2023 仙台会場に参加してきました 2023年4月13日に開催された”kintonehive仙台2023“にMOVEDメンバーが参加してきました。 参加レポートを公開します!! kintone hiveとは? kintonehiveとは、kintoneの活...
記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次