学習の本質/ハタデザ!ぶっちゃけnight
この記事のテーマは「学習の本質」です。現代日本では「座学=学習」といったイメージが定着してしまっています。しかし学習の本質は、知識や経験を五感に落とし込むことにあります。本質的な学習を行うために知っておくべきことをご紹介します。
今回のテーマは「学習の本質」です。
峠さんは「学習」とはどのようなことだと思いますか?
学習には2種類のパターンがあると思います。
1つ目が新しいことを習得するパターンで、2つ目がすでに習得していることを深めるパターンです。
それらには専門書などを読んだり何かを調べたりするインプットと、実践や発信などのアウトプットが必要で、そのバランスも重要ですよね。
学習は座学だけではない
ほとんどの人は、学習のインプットを座学だけに定義する方が多いです。
これは、学習=学校の勉強というイメージが定着しているからです。
確かに、座学以外に何があるんだろうと思ってしまいました。
座学は学習の一部分にすぎません。
他に何があるかというと、赤ちゃんをイメージすると分かりやすいです。
赤ちゃんは周りからの刺激などといった体験から、声を出したり、体の動きなどを学習しますよね。幼稚園などで、手を使ってつみきを積み上げたりすることも立派な学習です。
ところが、小学校に入ると「大人しく座学を受けること」が学習の優秀なスタイルとして定着してしまいます。そのため、現代日本人の学習観は狭くなっています。
峠さんがしておられる野球も、バットの振り方を座学から教えるコーチってほとんどいませんよね。
学習の本質
学習は頭だけではなく、体全体や五感を含めて行うことです。学習内容のアウトプットとしての実践や発信もその一部分にすぎません。
学習の本質は何かと考えると、日常で起きたすべての経験や知識をインプットとし、それを五感に落とし込むことです。
最終的にはインプットした知識を体現できるようにならないと、学習が完了したとは言い切れません。
よく本を読んでいる人でも、その知識を仕事に役立てられない人がいます。
これは、情報と自分の実体験を一致させられていないことから起きます。
知識はあっても肝心な時に役立てられないのは、そのようなことが起きていたからなのですね。
アウトプットの究極は「知識や経験を、体全体や五感でどう使えるか」です。
日常生活や仕事中に、違和感を覚えることがありますよね。
「あの車の動きは何か変な感じだな…車間を広く空けておこう」と思うことなどです。
仕事の場合でも「このまま進めると危うい感じがする」などと思って状況を確認しに行くと事故寸前だったという話がよくありますよね。
誰しも経験しているそのようなことが、学習の本質だと考えています。
学習の完成
五感で違和感を察知できたら、学習が完成されたと考えることができます。知識と五感が一致しており、フィードバックが出来る状態ですね。
野球に例えると、ボールが来た時に打てるかどうかは経験値や勘が強いほど正しく判断できます。
ヒッターのイチロー選手は毎日同じルーチンで練習を繰り返していました。バットを振るという経験値を徹底的に体に染み込ませることで、試合で想定していないボールが来た時にも、どうバットをずらせばいいのか経験則で分かったそうです。
そのようなことを瞬時に判断するには、知識と五感が一致している必要があります。
どんな学習も同じで、繰り返すことで経験が体に定着し、知識と五感を一致させられるようになります。
私たちがアプリを作っているときも、回数をこなしているから、すらすら作れるのですね。
学習の準備
学習における一番重要な準備は、フィジカルコンディションを整えることです。
頭がすっきりした状態でないと仕事などが上手くいかないですよね。
だから、最近のスタートアップ企業などではマラソンをしたりサウナに行くことが推奨されているのでしょう。
おわりに
学習は食事と同じだと考えると良いでしょう。
日常的な食事で気合いを入れることはあまりないと思いますが、コース料理などの時は気合いを入れますよね。食事でいう「コース料理を食べに行く」ことだけを、ほとんどの人が学習だと思い込んでいます。
しかし、実際には日常的にやっていることの全てが学習なのです。
今回の話はかなり抽象的でしたね。
しかし本質を理解すれば、これからの人生に長く役立つ話だと思います。
学習の本質は「知識や経験を五感に落とし込む」という話でした。簡単に言うと、慣れるということですね。
▼より詳しい内容はこちらのYouTube動画でご覧いただけます