誠意は言葉ではなく金額?/ハタデザ!ぶっちゃけnight
この対談記事では、言葉での感謝と対価報酬、どちらが人を動かすのかについて掘り下げています。問題の一例として「お友達価格」や「やりがい搾取」が取り上げられており、これらの現象が労働にどう影響するかを考察しています。
今回のテーマは「誠意は言葉ではなく金額」です。
少し言い方を変えると「お友達価格」のようなものですね。
この言葉はどこから生まれたかというと、
15年くらい前、ある野球選手が1年で良い成績を残し、監督からは「本当に感謝してるよ」などと言われたが、そこで提示された年棒が、自分の希望金額に達してなくてショックを受けたことです。
たとえば、あなたが1年間すごく頑張って働き、上司から「この会社をここまで上げたのは君のおかげだ」と言われた後に、「来年の給料は300万円だ」と言われたら流石にショックですよね。
「お友達価格」の場合でも、たとえば会社にパソコンが詳しい人がいて、その人にパソコンのことを教えてもらっている時は、相手の時間を奪っているということですよね。
それに対して何か対価を出すのであればいいと思いますが、無意識にそういうことをやってしまうこともよくあると思うんですよ。
そこに感謝の言葉を言ったとしても対価がないと人は動かないと思いますね。
自分の本質をわかっていないと、結局その誠意の言葉だけに負けちゃうんですよね。
別に言葉や思いががいらないと言ってるわけではないし、対価だけ貰えればいいわけでもなく、両輪なんですよね。
誠意と、それに見合う対価が必要だと思います。極端だと持たないですね。
おすすめ記事
「動機付け要因」と「衛生要因」
ある調査によると、仕事のモチベーションが下がる理由は主に二つあり、動機や意欲などの「動機付け要因」、報酬や人間関係、会社の方針などの「衛生要因」があるそうです。
衛生要因が下がると、著しくモチベーションが下がるが、衛生要因を上げてもモチベーションにはそこまで影響しないと言われています。
それって、衛生要因は限りなく考えなくても良い状態が理想的ですよね。
人間関係や労働条件を仕事中に考えなくても良い状態などですね。
給料は上がった時はモチベーションは上がると思いますが、3ヶ月も経つと慣れて当たり前になってしまうんですよね。
よくあるのが、給料を上げた社員が会社を辞めてしまった場合などですね。給料は衛生要因なので、それに見合う動機付け要因が必要だったのでしょう。
また、単純に動機付け要因はあるのに、衛生要因が低いせいで辞めてしまう場合もあります。
結局最初にいった精神的な報酬(動機付け要因)と金銭的な報酬(衛生要因)の両方が必要だと思いますね。
『人間関係が良いから他の給料が高い会社に行かずに、今の会社にいよう』なんて話いくらでもありますよね。結局続くかどうかはバランスだと思いますね。
やりがい搾取とかはまさしくその典型的な例で、動機付け要因だけ与えて、衛生要因が満たされていない状態ですね。
そういう組織って結構あるとおもいますね。
逆のパターンもあって、動機付け要因がほとんどない分業管理型の会社だけど、衛生要因はかなり待遇がいいという会社です。
ただ、動機付け要因がないので全員ロボットみたいに働いている状態になると。
お金の問題はちょっと複雑で、お金で提示される金額は承認にも繋がるんですよね。
たとえば、2000万円って提示されたら承認欲求が満たされるんですよ。
その人は2000万円もらうことが目的ではなく、他の人が1000万円の中、自分が倍の報酬をもらえたことそのものが大事と思ってるんですよ。
「お金は大事じゃない」というけれども、それが1500万円になったら、不満を持つということですよね。
同じような成果を出していたメンバーが、自分より高い報酬を貰っていたら、それが自分の不満になりますね。
これが給料、報酬の難しいところです。
でも、自己評価の3倍も4倍も給料をもらっていたら逆に不安になると思いますね。
バランスってすごく大事ですね!
やりがい、労働力の搾取
皆さんもお友達価格で要求してないですか?提供してないですか?
自分を下げてはいけないと思います。
これが日本人はすごく苦手ですよね。
よく言えばホスピタリティと言われますが、悪く言えばやりがい、労働力の搾取ですね。
それを含めると、さらに危険なのは自分の会社の中だけで物を考えると、それが見えなくなっていくから危険と思いました。
かつて大きめの企業にいましたが、やりがい搾取などは考えたことすらなかったです。
自分の給料を言われても本当に何も思わなかったと思います。多分僕は誠意の言葉だけで動かされる人間ですね…
そういう意味でも「色々な世界を知らないとな」と本当に思いました。
まとめ
とういうことで、今回は「誠意は言葉ではなく金額」という話をしてきました。
別にそう言い切りたいわけではないです。もちろん言葉も大事ですが、両方のバランスが重要です。
おすすめ記事