プレゼンのプロが考える「これからのプレゼンのトレンド」とは
現在のプレゼンのスタイルは変化を遂げていることをご存じでしょうか? 聞き手と会話をするように話を進めていく方法を”Conversational Presentation”といいます。自分が興味をもって足を運んだセミナーとはいえ、その内容すべてが聞きたい話とは限りません。そのミスマッチを改善できるのがこの手法です。
神戸・旧居留地エリアのコミュニティ型ワーキングスペース「ON PAPER」で1月20日にセミナー「伝わるプレゼンの法則100」を開催。今回はこの形式で進められたセミナーレポートをお届けします! 講師はプレゼンデザイナー・吉藤智広、MOVED代表・渋谷雄大です。
参加者のココロをつかむ! 選択式プレゼンテーション
吉藤のプレゼンテーションは、話を進めていく中で何度か、受講者に手を挙げてもらう場面があります。
何を質問しているのかというと…
選択肢を作り、セミナーの内容を受講者に決めてもらっているのです! なぜこのような形にしているのでしょうか。
複数の選択肢を用意することで、当日集まった受講者が「本当に聞きたいこと」を聞くだけでなく、より深い体験ができるようにしたいからです。
- デザインのあるプレゼンテーション
- パワポ以外のプレゼンテーションアプリ
- プレゼンスタイルの最新のトレンド
- プロが使う箇条書きの裏ワザ
今までのプレゼンの多くは、プレゼンターが一方的に話を進めていくスタイルが普通でした。しかし、現在のプレゼンのスタイルは変化を遂げていることをご存じでしょうか?
今回の吉藤のプレゼンのように、聞き手と会話をするように話を進めていく方法を”Conversational Preesentation”といいます。自分が興味をもって足を運んだセミナーとはいえ、その内容すべてが聞きたい話とは限りません。そのミスマッチを改善できるのがこの手法です。
「おもしろそう」と思って足を運んだセミナーで、さらに自分が聞きたいことを掘り下げて聴くことができるとくれたら、学びは倍増しますね。
聞き手の要望に対して、柔軟に対応できる”Conversational Preesentation”は、これからのトレンドになります。
プレゼンターは今まで以上に、入念な準備を求められそうですね…!
内容を理解してもらうだけでは足りない! ココロを動かすプレゼンとは
MOVED代表・渋谷からは「プレゼンのストーリーとシナリオの法則」についてのお話。
私がプレゼンする際には、そのプレゼンの企画が「誰に向けなのか」と、「その人にどのように感じてほしいか」が伝わるように意識しています。
そうすることで、聞いている側もイメージが持ちやすくなります。
プレゼンを進めていく際に、話したいことが多すぎて話がずれてしまうのは、多くの人が陥りがちなことではないでしょうか。
渋谷が話しているのは、目的を明確にし、聞き手の感情まで想定することで、自身がプレゼンの方向性を見失ってしまうことを防ぐこともできるという点。明確なターゲット像を作り上げて準備しておくと、本番でより具体的な話をすることができそうですね。
ストーリー話に続いて、本番で話す「トーク」についてのレクチャーが行われました。
プレゼン本番になると、どうしても固くなり、事実や数値などの内容しか話せなくなってしまう経験をしたことがある方もいるはず。しかし、会社を代表してのプレゼンでも「主観」を取り入れて話すことが大事だといいます。
今までの経験や想いをしっかりと言葉にのせて伝えることで、聞き手はあなたの話に引き込まれていきます
エピソードを聞くことで、聞き手も想像しやすくなりますね!
最後には、受講者の方から次のような質問がありました。
相手のことを考えて、プレゼンを進めていくことはわかったが、実際に伝わったかどうかの判断はどのようにすればよいのか。
聞き手に、自分の伝えたかったことが伝わったのかを判断するためには、「最終的なアクション」を決めておくことが有効です。
新規入会数、購入者数など、何ををゴールにするのかが可視化となります!
実践でさらにレベルアップ! ライトニングトーク
LT(ライトニングトーク)とは
3~5分間という短い時間で行うプレゼンテーション。
短時間で要点を分かりやすく説明するスキルが求められる。
神戸では3名の方に、自身の考え方や仕事についてのプレゼンをしていただきました!
人のプレゼンを聞くことでも、学べることは多いです。
プレゼンのポイントを知った後に聞くと、見方が変わってくるので、さらに勉強になると思います。
一人一人のプレゼンに対して、渋谷からのフィードバックがあり、みなさん納得されている様子でした。
セミナー後のアンケートでも、参加者の方から好評をいただきました!
LTでフィードバックを頂けて非常に勉強になりました。
普段の仕事で受けるフィードバックは、報告内容に対するものが多く、プレゼンそのものへの意見は聞ける機会が少ないんです。今回は話し方のクセや、聞き手が飽きない話し方等を直接アドバイス頂けて有意義な時間でした。
伝える力は一生もの
プレゼンスキルは後天的に身に着けられます。
講師2人とも、専門的なスキルを学んだわけではなく、現場で身につけていきました。伝える力は「自分らしい人生を作るためのスキル」といえます! 今はまだこのスキルを持たない方も、身につけることで、表現の幅が広がり、見えてくる世界も大きくなってっていくことでしょう。