プレゼンテーションの練習方法『7つのステップ』
プレゼンテーションは、ビジネスの様々な場において必要とされる重要なコミュニケーション手段です。しかし、良いプレゼンテーションを行うためには、練習が欠かせません。
本記事では、プレゼンテーションの練習方法における7つのステップをご紹介。練習を行い、自信をもってプレゼンに臨み、成功させましょう。
プレゼンテーションの目的を明確にする
まずはプレゼンテーションの目的を明確にする、具体化することが重要です。プレゼンテーションで何を伝えたいのか、どのような行動を促すのか。これら目的を明確にすることで、プレゼンテーションそして練習の方向性が定まります。
- このプレゼンテーションで何を達成したいのか
- 聞き手に何を伝えたいのか
- プレゼンを聞いた後に、聞き手にはどういった行動をとってほしいのか
これらの点を考え、明確な目的を持って、プレゼンテーションの練習に臨みましょう。
台本(スクリプト)の作成
プレゼンテーションの流れや内容を文章にまとめます。暗記が求められる場合でなければ、これらの流れをまとめた台本を手に持った上でプレゼンを進める形でも構いません。本番台本が持てない場合でも、台本や紙に内容やジェスチャーを記載したものを準備し、練習に望みましょう。
プレゼンテーション目的を叶えるべく、メッセージを整理、構造化することから始めます。伝えたいポイントや重要な情報をリストアップし、それらを論理的な順序で組み立てます。書き出し整理することで、スクリプトの骨格が出来上がります。
また、明瞭で分かりやすい表現を心掛け、専門用語や難解な言葉を避けるようにします。聞き手がスムーズに理解できる言葉を選ぶことで、メッセージが伝わりやすくなります。
台本には、話すスピードと声の大きさ、間といった記載も行います。自然なリズムで話しつつも、注目してほしいところは大きな声を出す、間をおいてから話す等、聞き手がより興味を持って聞き進められるよう緩急や強弱をつけるようにします。
あわせて、ジェスチャーや表情の演出についても考えておきます。練習の中で自然な動作を取り入れられるよう、話す内容に合わせた表情や身振りを考えておきましょう。
▼プレゼンテーション台本作成について詳細はこちら
口頭練習とタイミングの確認
スクリプトを作成したら、実際に口頭で練習しましょう。口頭練習はプレゼンテーションの自信を高めるために不可欠です。
鏡の前で話すことや、友人や家族の前でプレゼンテーションを行うことで、自分の発声や表現の仕方を確認することができます。スクリプトを暗記しただけでは、自然な流れや説得力を欠いてしまうことがあります。口頭練習を通じて、スクリプトの言葉を自分のものにし、滑らかな表現や適切な強調の仕方を身につけましょう。
また、プレゼンテーションにおいては、時間配分も重要です。短すぎると情報が不足し、長すぎると聴衆の関心を失ってしまう可能性があります。口頭練習の中で、各セクションやポイントごとに適切な時間を割り当て、全体の時間配分を調整しましょう。口頭練習の際に、タイマーを使って練習することをおすすめします。
フィードバックを求める
練習の過程で、他人からのフィードバックを積極的に求めましょう。他人の視点や意見を受け入れることで、プレゼンテーションの質を高めることができます。
同僚や友人にプレゼンテーションを見てもらい、具体的なアドバイスや改善点を聞いてみましょう。また、ビデオ録画を活用して自己評価を行い、自身の発声やジェスチャー等を客観的に確認することも有効です。プレゼンを行う機会が多い方であれば、プレゼンテーション後にアンケートを配布するなどして、聞き手からの直接フィードバックを集めるといったこともできるかもしれません。
また、専門知識を持つ人々からのフィードバックを得ることで、より多角的な視点を得ることができます。
▼プレゼンテーションのプロからフィードバックを得ることができます
本番さながらの環境におけるプレゼンテーションのシミュレーション
実際のプレゼンテーションに近い状況をシミュレーションして練習することも効果的です。会議室や教室のような環境にて本番さながらの状況を作り出し、できる限りプレゼンテーションを本番に近づけるようにします。会場や使用するポインターや投影資料など、動くか表示されるかといったことも確認します。
本番に近い環境での練習によって、予期せぬ事態に対応する方法や考えられる危険性を回避することに繋がります。また舞台の出入りやといったタイミングの確認、プレゼンテーションの流れなどを確認することができます。
また、シミュレーションの際には、プレゼン後にどういった質問が投げかけられそうか、それに対してどのようにどのくらいの時間対応するかといったところも考えておきましょう。
ビデオ録画の活用
練習の際にビデオやスマホで、プレゼンの様子を録画するようにします。
自分のプレゼンテーションをビデオ録画することで、客観的に自己評価を行うことができます。表情やジェスチャー、声のトーンなどを確認し、改善点を見つけましょう。
ビデオ録画を通じて、プレゼンテーションのタイミングやペースを確認することができます。また、言葉遣いや表現力の向上にも役立ちます。冗長な表現や誤った文法、反復語句の使用などを発見することにも繋がります。
ビデオ録画を友人や同僚に共有し、自分自身だけでなく他人からのフィードバックを受けることも可能です。
プレゼンテーションの反復練習
プレゼンテーションは繰り返しの練習が必要です。一度の練習で完璧になることは稀ですので、反復練習を行いましょう。
同じ内容を繰り返し練習することで、スムーズかつ自然なペースで話すことが可能となります。
繰り返し練習することで、どのような言葉や表現が最も効果的かを見つけることができ、聞き手に対する最も重要なメッセージを定めることにも繋がります。
何よりも何度も練習を行うことで、自信をもってプレゼンテーションに臨むことが可能となります。
まとめ:プレゼンテーションにおける練習の重要性
プレゼンテーションの練習は、目的の明確化、スクリプトの作成、口頭練習とタイミングの確認、フィードバックの収集、シミュレーション、ビデオ録画の活用、反復練習といった7つのステップを意識して行います。
これらの手法を組み合わせることで、自信を持ってプレゼンテーションを行うことができます。反復の練習と自分そして他人からのフィードバックを採り入れることを忘れずに、プレゼンテーション成功に向け進めていきましょう。
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