プレゼンテーションの始め方を具体的にご紹介~成功する方法・NGな方法とは~
最初が肝心。何事も最初に失敗すると、その後もうまくいかないとはよく言われていますが、プレゼンにおいても同じことが言えます。
プレゼンの結果は、プレゼンの始め方で決まってしまいます。
長い時間プレゼンをすれば、よく伝わるというわけではありません。そもそも始めに良い印象を与えなければ、プレゼンの結果を良いものとすることは難しくなります。
しかし、プレゼンの内容や話し方ばかりに目がいき、プレゼンの始め方、導入部分にまで気を配ることができている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、プレゼンテーションの始め方について詳しく解説します。
プレゼンの結果を左右する導入部分、どのようにすれば聞き手を惹きこめるのでしょうか。また、やってはいけないNG例も紹介します。プレゼンの成果を高めたい方、プレゼンに自信がない方も是非ご覧ください。
全体に影響を与えるプレゼンテーションの導入部分
プレゼンテーションの始め方は、プレゼンテーション全体の印象、また質に関わる重要な要素です。プレゼンテーションの評価は、導入部分で決まると言っても過言ではありません。
聞き手に第一印象を与える要素に「瞬間印象」「本質印象」というものが存在します。
瞬間印象は、出会ってから6秒以内までに受ける直感的なものです。瞬間印象はパッと見た時に得られるものが83%、声が11%と言われています。プレゼンの場に立った、その姿で瞬間印象は持たれてしまいます。
そして3分以内に決まるものを本質印象と言います。この3分以内で、聞き手の中での印象はほぼ定まります。
本質印象は、視覚的・聴覚的要素、話の内容で判断されます。
視覚情報55%、聴覚情報38%。残りは話の内容となりますが、視覚的、聴覚的に受け入れられなくては、話の内容は入ってこなくなります。プレゼンの初めに、聞き手を惹きつけることができなければ、その後のプレゼンにおいて真剣に耳を傾けることは難しくなるということです。
逆に、本質印象が良ければ、その後のコミュニケーションは8~10倍も向上するとも言われています。
プレゼンテーションの始め方、導入部分は非常に重要なのです。
成功する!具体的なプレゼンテーションの始め方
では、どのように聞き手に好印象を与え、その後続くプレゼンに惹きこめばいいのでしょうか。
プレゼンテーションの始め方、具体的に見ていきます。
服装に気をつける
聞き手の目に最初に入る、話している人の服装、そして身振り手振りといった見た目の部分も、プレゼンテーションのつかみの一要素です。
汚れ、しわ、ほつれはありませんか。ボタンが外れたり、取れかかったりしていませんか。また、聞き手の組織風土を知った上で服装を選択しているでしょうか。プレゼンを成功に導く服装に関しては下記記事にて詳細をご紹介しております。
服装一つで、聞き手の持つイメージが大きく変わります。
聞き手のベネフィットを伝える
プレゼンを始める際に、導入部分で聞き手の「ベネフィット」を伝えます。ベネフィットとは商品やサービスを通じて得られる効果や利益のこと。
聞き手はただ単にプレゼンを聞いているわけではありません。そのプレゼンを聞いた結果、自分にどのようなメリットがあるのか、得られるのか、に対して興味をもって聞いています。
「このプレゼンを聞くと○○が分かるようになる」「説明する商品を使うと○○ができるようになる」といったところをプレゼン冒頭に伝えると、聞き手の興味喚起につながります。これから始めるプレゼンを聞くことが楽しみになり、興味を持った状態で最後まで聞き続けてくれることに繋がるでしょう。
質問をする
プレゼンの導入部分にて、聞き手に質問をするのも有効です。プレゼンの話し手と聞き手という構図ではなく、聞き手も参加者としての意識が高まるでしょう。聞き手が多い場合には、必ずしも誰かに答えてもらうのではなく、答えを自身で考えてもらう形でも十分です。挙手や誰か一人に答えてもらうという形でも構いません。
また、プレゼンの画面上でクイズをしたり、アンケートをリアルタイムに投票・集計したりと聞き手の行動を促すことはオンラインでも可能です。
質問に合わせて、聞き手がリアクションをすることで会場全体が盛り上がります。また簡単なアクションをもらうことで、特に緊張しがちなプレゼン冒頭において、プレゼンをする側はゆるやかな気持ちへと繋がるでしょう。
プレゼンの概要や要約を伝える
プレゼンの冒頭に、今から話すプレゼンは何のためにあるのか、概要・要約を伝えます。
「今日はプレゼンテーションに欠かせない構成についてお伝えします。まず3つの要素について学んでください。その3つとは、ストーリー、デザイン、トークの3つです。」
このように大まかな内容が分かる、話がどのように遷移するかを示します。
聞き手の頭の中で、これから始まるプレゼンの全容が明確となり、話を整理して聞くことができるようになります。
新しさを伝える
世間の流行りや噂話、元々興味が無いことであってもつい耳を傾けてしまうもの。自分が接したことのない新しい情報に対しては、興味をもち、話を聞きたいと思ってくれます。
最先端、世界初…等、潜在意識にアプローチすることができます。プレゼンの場合にも、今まで聞いたことのない新しい情報を冒頭に持ってくることは効果的です。
NGなプレゼンの始め方とは
では逆にプレゼンテーションの始め方としてよくないパターンはどういったものでしょうか。具体的にみていきます。
だらだらと長い自己紹介
だらだらと長い自己紹介は、聞き手を飽きさせ、集中力を欠くことに。
自己紹介がインパクトのあるものであれば、プレゼンの冒頭で話すことで、その後のプレゼン興味にも繋がります。
しかし、あまりインパクトがなく補助的な内容であれば、冒頭に自己紹介されても興味がわかず、むしろ聞き手を飽きされてしまいます。自己紹介は必ずしも最初にやる必要はありません。冒頭で聞き手の心をつかみ、その後自己紹介といった順番になる形でも構いません。
プレゼンにおける自己紹介に関しては、下記記事にて詳細をご紹介しております。
前置き、言い訳
「いきなりプレゼンすることが決まり、何の準備もしておらず…」
「大変緊張しており、またプレゼンに慣れていません。お聞き苦しいとこもあるかと思いますが・・・」
このような前置きや言い訳、 みなさんがプレゼンの聞き手だとすればどのように感じるでしょうか。このようなにプレゼンが始まり、その後の話にワクワクするでしょうか。
聞き手に自分の話を聞いてもらうことが申し訳ないといった気持ちの表れまた配慮の一つかと思いますが、聞き手はプレゼンを聞くために時間を割いています。堂々と自信をもって、プレゼンという贈り物を届けるようにしましょう。
関係のない世間話
アイスブレイクで場を和ませ、警戒心を解いてから本題に入った方がその後の話もスムーズに受け入れてもらえます。しかし長々とプレゼンに関係のない世間話を行うことは要注意です。ただ、自分が話したいだけ、時間潰しの雑談とも捉えられてしまいます。
まとめ:プレゼンの始め方を意識した構成を
今回は聞き手を惹きこむプレゼンの始め方、また逆に失敗するプレゼンの始め方についてもご紹介しました。
プレゼンの成果を左右するプレゼンの導入部分。プレゼンの内容や話し方だけでなく、始め方についても意識して構成を考えてみましょう。