kintone hive 2023 松山会場に参加してきました

2023年6月20日に開催された”kintonehive松山2023“にMOVEDメンバーが参加してきました。
参加レポートを公開します!!

目次

kintone hiveとは?

kintonehiveとは、kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベントです。
日頃の業務でkintoneを使いこなしているユーザーが一堂に会し、
業務改善につながるkintoneの活用ノウハウをそれぞれの視点で披露・共有します。

引用元:https://kintone.cybozu.co.jp/jp/event/hive/

過去にkintone hive登壇したメンバーがMOVEDに在籍しています

全国6会場で登壇された方の中からそれぞれの地区代表を、kintone AWARD ファイナリストとして選出します。
今回は、中国四国地区代表の選出がありました。
MOVEDメンバーからは業務改善支援部門から奥村さんが参加しました。

kintone hive 2023 松山会場は重要文化財

今回のkintonehive松山の会場は国の重要文化財である愛媛県喜多郡内子町にある『内子座』です。
内子座は大正5(1916)年に創建された木造二階建て瓦ぶきの建物で、普段は狂言や落語、文楽、歌舞伎などの会場になっている劇場です。
上を見ても右を見ても左を見ても風情たっぷりで、今にも鼓をたたく人や猪の顔を被った人や、刀を持った人が現れそうです。

司会者の方もなんと奈落から人力でせりあがってきました。

業務改善といえばkintone(キントーン)!?kintoneって結局何ができるサービス?

kintone hive 2023 松山会場登壇内容紹介

それでは、各登壇者の方の発表をご紹介します!!

1社目 徳島県神山町役場 角南 大雅さん

『神山町役場の業務改善が進み始めた話』

神山町はデジタルインフラが進んだ町。なのに町役場の包括支援センターの業務は紙紙紙。
パソコンも共有のため入力待ち、そのためデータがなかなか集まらない。スマホでの登録も苦手な方が多いため、kintone導入も入力をどうするかというのも導入の課題になっていました。
入力が遅れるため、手書きのメモなど頼みになり、よくあるのですが自分がなんとメモとったのか思い出せず時間がかかることに。業務の目的はもっとお年寄りを見守る時間を持ちたいと
そこで音声入力機能からkintoneへ登録することや録音データをkintoneに保存する仕組みや文字起こしの仕組みに工夫を重ね、報告書の作成がはやくできるようになりました。
また請求業務なども電子化も行い、業務時間を大幅短縮し、さらに庁内で少しずつkintoneに関わる部署が増えていっているそうです。
以前は業務を変更するということは考えもしなかった職場が、もっと良くなる可能性を感じて、変化していっていて、職場の意識や文化が変わっていっている今まさに業務改善されている瞬間を感じる事例でした。

2社目 住野工業株式会社 吉田 史哉 さん

『経理部の3つの取組事例とkintoneの可能性』

当初吉田さんの会社はよくある毎月毎月ファイルを作っていく会社だったようです。それぞれがファイルを作り、共有がうまく出来ておらず作った人以外がわからない状態だったようです。経理部内の取引履歴やデータを共有できるシステムを検討し、kintoneを導入することになりました。
スケジュール管理をkrewSheetでkintone化し、部内みんなの予定が可視化できました。他にもデータとして取り扱いやすいものをアプリ化し、新入社員や作業に不慣れな方もアプリを見れば業務内容がわかる状態にしていきました。
その過程ではkintone認定アソシエイト試験対策動画を使って社内勉強会や、クラウドユニバーシティのkintoneの研修を受講し、経理部内で基本機能をしっかり理解した上で、さらにkintoneによる自社独自の管理会計システムを構築、運用できるまできなりました。決算業務までkintone化をし、属人化を防いでいました。基本機能で不足している部分をしっかりkrewDataやKANBANなどプラグイン、連携サービスを上手に活用しています。
さらに社内でkintoneの利用が浸透し、毎年の発生CO2排出量を可視化もできるようになりました。
新しいことを取り組む際にしっかり時間をかけて基本機能の勉強会を行い、チームみんなが知識を得た上で業務改善を進めていった取り組みが光る事例でした。

3社目 株式会社ミヤモトオレンジガーデン 中島 敏和 さん

『みかんと共に育てたkintone』

乃木坂46の大ファンの中島さん。農業を事業として組織で行っています。
農業を継続するために、『グローバルGAP』という食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランド国際基準の認証を受けることになりました。
チェック項目は220個あり、1日半かけ認証機関の審査員がチェックしに来ます。無事かんきつ類で日本初認証を得ましたが、書類は毎年必要です。使用した肥料や農薬の記録や勤務時間、生産量等、Excelや手書きで管理していたため、書類は担当の中島さんが一夜漬けで準備していたそうです。
そこで全くシステム等に詳しいわけではなかった中島さんが担当となりkintone化をすすめました。
業務日報、農薬使用記録、収穫、選果、在庫、出荷までをロット管理するで検索出来るようになりましいた。しかし、社内で当初は使ってもらえなかったのです。そこで乃木坂46の歌詞を思い出しながら困難を成長のチャンスととらえ、kintoneをさらにブラッシュアップを重ねていき、これまでの作業内容がすぐにkintoneを検索することでわかることから次第に社内で使ってもらえるようになりました。
今ではグローバルGAPのチェック項目すべてをチェック項目と帳票をリンクし、すぐに審査にも対応できる仕組みになりました。さらにこれからも農業用ドローンを使用した農業にも取り組んでいくそうです。システムに詳しくなかったと言われていた中島さんですが、スライドのkintoneの画面はどれもわかりやすく、とても使いやすい仕組みになっていました。

4社目 株式会社FISTBUMP 河本 尚彦さん

『kintoneで会社を再建した話~人らしい仕事ができるまで~

河本さんは法律事務所内の業務をサポートするクラウドサービスを作っているシステム会社の代表です。社名のFISTBUMPはグータッチのことで、チームワークよく仕事をすることを目指していました、しかし、当初お問い合わせ対応がチャットなどで対応の抜けモレが発生したり、チーム間でお互いの業務がわからずギクシャクしたり、顧客単位でバラバラに情報を管理し全体としての状況は見えない状態になっておりました。そして、会社としても危機的な状態に…残ったのはクレーム。
そこでkintoneのタスク管理アプリと顧客管理アプリを作成。これにより、業務の可視化、内容の共有、状況、履歴の確認ができるようになりました。また短いサイクルで見直しを図り、不要な機能はきっぱりやめ、代替案を出して業務改善していきました。今では新入社員の人もkintoneをみればすぐに状況を把握できる状態になっています。
河本さんの言われていた『生産性や業務効率化を図らないと苦悩しかない』という言葉にとても共感しました。

5社目 檜垣造船株式会社 吉井 美佳 さん、喜多 椋平 さん

『すべてはkintoneからはじまった。檜垣造船IT維新物語』

吉井さん、喜多さんは総務部のお2人。当初パソコンが一部社員にしか支給されておらず、情報共有化もされていない、情報共有ツールもない状態で、不便が当たり前となっていました。パソコン無くても紙の図面があれば船はできていたようです。確かに変わらないのが心地いい状態だったりします。
2018年に経営体制をきっかけに、社内全員にパソコンも配置され、Garoonでイントラも出来ました。
しかし社内では、今のままでいたい人たちからの不満が続出してしまっていたようです。

1年かけて複数回に分けて説明会を行ったり、独自マニュアルを作成、ブラウザの設定も変更してすぐにkintoneに繋がる状態にして丁寧な対応を重ねていきました。
そこで、使わざるを得ない、稟議書などをアプリ化し強制kintoneや、共有が必要な物をkintone化することで社内でドンドンkintoneが浸透していきました。
当初慣れずに不便と言っていた人も、どこでも作業でき、進捗がわかり、検索できることで便利と感じる人が増えていきました。いつの間にか会社の、あたりまえが変わっていきました。
そこからたまってきたデータを活用し、集計、分析が出来るようになりました。またIT管理者制度を導入し、各部署にIT管理者を育成し各部署で現場の担当者によるアプリの作成も進んでいます。
また今後も基幹システムと連携し、さらに業務の効率化、スマート化を進めています。
パソコンの支給すらない状態から、5年で社内全体へkintoneが定着していき、いつの間にか社内の文化が変わっていった事例でした。

kintone hive 2023 中国・四国地区代表は?

kintone hive 2023 中国・四国地区代表は、檜垣造船株式会社 吉井 美佳さん、喜多 椋平さんに決定しました!おめでとうございます!!

今回も発表内容はkintone導入にあたって、丁寧にマニュアル作成や説明会を聞いたり、社内でkintoneアプリを作れる担当者を育成し、より現場に近いところでアプリを作って運用していっているのが印象的でした。登壇者の皆様ありがとうございました。

社内でチームや勉強会を開催することが難しい会社の方は、短期間で効率的にと実践スキルを身につくクラウドユニバーシティの kinotneの研修をおススメです。
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また、業務改善がうまくすすめられず悩んでいる担当者の方へは、伴走支援サービス「ハタトレ」の初回面談へお問い合わせ下さい。直接お話しながら、面談カルテを作成し、解決すべき問題、課題などを洗い出します。

https://www.moved.co.jp/hatatore/lp/

地域企画 kintone大喜利!〜2021 hive 松山 その後〜

司会 株式会社 エンカレッジ 玉野 聖子 さん
西機電装株式会社 白井 義人 さん
愛媛バス株式会社 森川 由貴 さん
株式会社 日本エイジェント 戸田 昭仁 さん

まさかの大喜利形式で kintone hive 登壇経験者の方が kintone hive 登壇後の社内の変化や、今後取り組んでみたいことや、今後の kintone hive 登壇されるかたへのエールなどを楽しく答えていました。
kintone hive 登壇後も、業務改善には日々終わりはないことや、社内で別に担当できる人を増やしていくことはとても重要なことだと改めて感じました。

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