やらないことを決めよう/ハタデザ!ぶっちゃけnight
この記事では「やらないことを決める」というテーマを取り上げます。やらないことを決めると、判断軸が明解になり意思決定をシンプルに行えるようになります。その方法やコツについてお伝えします。
本日のテーマは「やらないことを決めよう」です。
今回は私の前職の経験を通して話していきます。
やらないことを決める
前職では病院の院内SEとして働いていました。
私はExcelの使用に不慣れでしたが、「ITの専門家ならExcelにも詳しいですよね?」と思われて相談を受けることがありました。
そういった時に「Excelには詳しくない」とは言えず、困って相談に来る人たちの力になりたいと思い、初めは何でも引き受けていました。
しかし、ご想像の通り、何でも引き受けると非常に苦労しました。YESマンになっても自分の立場はあまり良くなりません。
けれど、相談には応じたいので、やらないことを決める必要が出てきました。
心・技・体で考える
どうやって決めたかというと、心・技・体のそれぞれの面からやらなくていいことの断捨離をしていきました。
まず、「心」については、意地を捨てました。
私は長い間SEをやっていたことにプライドを持っていますが、同時に意地を張っていました。そのせいで、言葉が相手に通じないことがよくあったんです。
しかし意地を張らないようにすると、何かが起きた時に慌てることが少なくなりました。
次に「技」についてです。人は技に走ってしまうことがよくあると思っています。
たとえば、相手が使用しているツールに上から目線でダメ出しをしたりすることです。一般的に最も効率がいいと思われるものでも、それがある人にとってのベストな手段とは限らないですよね。
そのため、人のツール、人の技術をダメ出ししないことを意識していました。
最後に、一番重要だと思っている「体」についてです。それは「働きすぎない」ということです。単純ですが、疲れていなくても休憩をしたりすることですね。
健康面については、「自分は大丈夫」という考えは持たない方がいいということがわかりました。
このように、心・技・体の面から考えると、やらない方がいいことが見えてきます。
しかし、極端に制限しすぎるとそれは自分へのプレッシャーになってしまいます。
やらないことを決めすぎると結局何もできなくなってしまうので、バランスをとることも必要です。
やらないことを決める必要性
やらないことを決めると、意思決定がシンプルになります。
優先順位を決めるために、開発の現場などではNot to doリスト(やらないことリスト)が使われていたりします。
仕事においても生活においてもこれは重要なことですね。
やらなくていいことをやってしまう人は、仕事などに対して自分の欲求を優先するのか、会社の都合を優先するのかといった判断軸をよくわかっていない人が多いです。
今やらなくてもいいことや無駄なことがわかる、おすすめの方法があります。
今日やったこととやる予定のことを全部紙に書き出してみることです。
そうすると、無駄な時間があったことや、今日やるべきことに時間が割かれていないことがわかります。
やらなくていいことは自分のフェーズや環境によっても変わるので、定期的に書き出してみることをおすすめします。
おわりに
無駄を省き必要な意思決定をスムーズにしたい方は、やらないことを決め、自分の判断軸をクリアにしてみてはいかがでしょうか。