kintone運用の変革に向けてヒューマンリソシアが「 ハタトレ 」で実現した組織の自走力向上

企業名:ヒューマンリソシア株式会社
業種:総合人材サービス業(人材派遣、DXソリューション)
公式サイト:https://resocia.jp/

総合人材サービスを展開するヒューマンリソシア株式会社では、DX事業の急速な拡大に対応するため、業務管理システム「kintone」を2018年に導入。しかし、外部ベンダーにより高度にカスタマイズされたアプリは、変化する業務に合わせて社内で修正することは難しい状態でした。

その課題を解消するために、同社は伴走型業務改善トレーニング「ハタトレ」を導入しました。アプリ開発や支援にとどまらず、組織の自走力を育てることにも焦点を当てた同社の取り組みについて、DXソリューション事業本部管理部の佐々木様と千葉様に詳しくお話を伺いました。

目次

複雑にカスタマイズされたシステムの運用には限界を感じていた

佐々木様:当社はヒューマングループの一員として、1988年に設立した総合人材サービス会社です。人材派遣・人材紹介・業務受託・DXソリューションなど、多岐にわたる事業を展開しており、DX事業は2017年度より開始しました。これまで扱ってきた商品は、RPAに始まりAI-OCR、各種SaaS製品などお客様のDXニーズに合わせて多数の商品を取り扱っています。現在はそれらの販売に加えて、ツールを利用する際のサポート教育や当社のエンジニアをアサインしてお客様の社内問題を解決する伴走型サービスも提供しています。

kintoneはDX事業の開始に伴い、ほぼ同時期に運用を開始しました。その背景には急増する顧客に対して、管理・運用するシステムが不足するというDX事業の拡大に対応する問題がありました。kintone導入時には、構築までを外部ベンダーに依頼し、受発注管理アプリなどの導入支援を受けることにしました。

千葉様:現在の部署へは、ほぼアプリが完成していたタイミングで異動してきました。kintoneを使用するのは初めての経験でしたので、標準機能やプラグインで対応できる部分はありましたが、プログラミングによるカスタマイズ部分は私には手が出せません。本来なら既存アプリを改修すべき場面でも、別のアプリで対応したり運用方法を工夫したりと、根本解決にならない応急処置を重ねていました。どこまでシステムを運用できるのか、プログラミングが絡む複雑な部分をどう克服するかが最大の課題でした。

独自の運用に限界を感じていたときにMOVEDと出会う

佐々木様:ツールの販売から技術支援やコンサルティングサービスへと事業内容が変化するなかで、アプリに求められる機能要件がkintone導入当初より大きく変わっていました。またサービス拡大にともない、kintoneの活用の幅が増えたと同時に、我流の運用が正しいのかどうかにも不安を感じていました。

不安が続くなか、社内では第二期のような形で新しいアプリ作成への検討も出始めます。そのような状況の中で、セールス部門のメンバーにkintoneの方向性について何気なく話をしていると、kintoneの導入支援や研修サービスを提供しているMOVEDのことを紹介されたのです。他のサービスと比較検討したというよりは、ご縁とタイミングが重なった形でMOVEDやハタトレと出会うことになりました。

千葉様:ハタトレの活用を始めてまず驚いたのが、担当者の的確なサポートとレスポンスの早さでした。こちらが質問すると、いち早く的確な回答が返ってきたことで、大きな安心感があったことを覚えています。また、これまで独学でやってきたことが正解だったのかの裏付けが取れたことが大きな収穫としてありました。

佐々木様:他社の事例を交えながら、後々のデータ分析に役立つアドバイスをもらうことで、自社とは異なる考えもあるのかと視界が拓ける感覚も経験できました。これまで不安に感じていた部分に、プロの視点からお墨付きがもらえたことで精神的にも非常に大きな支えになりましたね。

またMOVEDの支援を通じて、アプリ開発は単に外部に任せるだけではなく、自社のスキルアップや組織の自走力向上が重要だということに気付くことができました。

ハタトレ支援で自走力と問題解決力が向上した

千葉様:プラグインとして採用したkrewDataの活用についてもご支援いただき、その結果、krewDataの基礎から応用までの理解をさらに深めることができました。
現在はハタトレで学んだ考え方を活かしながら、限定した商品のみでアプリを稼働させ、段階的に運用範囲を拡大していく方針で進めています。

また、ハタトレの導入を通じて、問題を可視化し、言語化する能力に磨きをかけることができ、自身も成長することができたと感じています。課題を分解して検討するといった考え方や、目標に向けて実現できるかどうかを判別するスキルも非常に参考になりました。

これまでは壁にぶつかりがちでしたが、質問の仕方も含めて、分からないところをうまく整理できるようになった点も大きな収穫だと感じています。

佐々木様:現在は試行錯誤を重ねながら、ミニマムな形でデータを投入して、段階的に運用範囲を拡大していく体制で進めています。これも自分たちの力で進めているからこその変化だと感じています。

また、支援終了後も継続的に改善に取り組める環境構築にも目を向けることができました。もしこれが単なる外注開発ならば、納品だけで終わり、継続的な改善のスピードにも影響が出ていたかもしれません。ハタトレでは、kintoneの使い方やデータの持たせ方に関する知見を再確認でき、現在の業務にも活かせる新たな気付きも得られました。

ある程度我流とはいえ運用してきたなかでの支援だったからこそ、基本線は自分たちで主体を持ち、プロの運用方法や適切な外部パートナーとの付き合い方も学ぶことができました。

今後は社内でも導入事例を増やし、DXソリューション企業としてさまざまな提案をしていく

佐々木様:今後の目標は、現在開発中のアプリを正式にリリースすることです。kintone導入当初に作ったアプリは単純な受発注管理機能のみでしたが、新しく開発しているアプリでは契約管理から売上管理まで対応できる高機能なシステムを目指しています。

現在のビジネスでは迅速な意思決定が求められ、意思決定に必要な情報を管理するためのツール開発は必須です。当社では、任意のタイミングで売上状況や契約状況をさまざまな角度から分析・可視化できるシステムの実現を目指しています。

また、業務効率化を推進するためには、デジタルに強い人材の育成も不可欠です。当社では、システムの操作方法を習得するだけではなく、データの必要性や活用についての原理原則を理解してもらうことが重要だと考えています。属人化からの脱却を目指し、組織全体でkintoneを活用できる体制を構築していくためには、システム活用を一気に進展させることが必要だと感じています。

さらには、DXソリューションを事業として推進している以上、外部に見せても恥ずかしくない自慢できる社内事例も構築していく予定です。当社の帳票システムとの連携も含めて、kintone+αの活用事例を社内で構築し、それを社外事例としてお見せできるような提案をしていきたいですね。

業務量が増え、DXを検討している企業はハタトレをご検討ください

複雑なカスタマイズや属人化に悩む組織ほど、“作る前に運用を設計する”ことが近道です。伴走型業務改善トレーニング「ハタトレ」なら、現場の課題分解から運用設計、社内で自走できるまでを一気にサポートします。

まずは相談からでもお気軽にお問い合わせください。

働き方トレーナーが語る業務改善トレーニング「 ハタトレ 」の魅力

執筆者

取材ライター:小町ヒロキ

すべての人に、心を動かす「きっかけ」を。
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