プレゼンを成功に導く「 カンペ 」の効果的な活用法
こんにちはワン!MOVED編集部だワン!
プレゼンテーション(以下、プレゼンと表記)に苦手意識がある方は多いですよね。
プレゼンは、情報を聞き手に伝えるための重要な手段ですが、多くの方が暗記をして完璧なプレゼンをしようとする傾向があります。
しかし、聞き手がプレゼンターに求めるのは、プレゼンで提供される商品・サービスの内容、自分にとって役立つ情報、メリットです。
緊張や焦りで内容が伝わらないよりも、カンペを活用しながら分かりやすく伝えることが重要です。
本記事では、プレゼンを成功に導く「 カンペ 」の効果的な活用法を紹介します。
プレゼンで活用されるカンペとは?
「 カンペ 」とは、プレゼンテーション中に話す内容の要点やキーワードをメモしたものです。
プレゼンターが話す順番を整理したり、重要ポイントを確認したりする手がかりとして活用します。
なぜカンペが必要なのか
プレゼンでは多くの情報を限られた時間で話さなければなりません。
カンペを活用することで、話す内容を全て暗記する必要がなくなり、メモを頼りに自然な会話形式でプレゼンできるようになります。
テレビ番組でも用いられる「 カンペ 」
テレビ番組の収録現場では、スタッフが出演者に指示を出すために使われる「 カンペ 」があります。(視聴者側には見えないもの。)
プレゼンでカンペが活用される主な理由は、情報量の多さからプレゼンターが話す内容を覚えきれないことにあります。
10分程度のプレゼンであればまだしも、30分や1時間もの長時間のプレゼンとなると、いま何を話しているのか?次に何を話すべきか?が分からなくなりますよね。
全ての流れや台詞(せりふ)をカンペに記載したくなる気持ちを抑えつつ、プレゼン本来の目的を思い出してみましょう。
プレゼンの目的は原稿を読み上げることではなく、聞き手に「 伝える 」ことです。
時にはその場の質問に答えるといった柔軟な対応も求められます。
カンペ活用のメリット
自信を持って話せる
カンペを活用することで、カンペに書かれた内容を手掛かりに、プレゼンの流れを保ちながら自信を持って話すことができます。
話の進行がスムーズになる
話すべきポイントやタイトルが明記されているので、途中で迷うことなく話を進められ、聞き手とのコミュニケーションの維持にも繋がります。
情報伝達に集中できる
内容を覚える必要がないため、プレッシャーやストレスから解放されます。
そのため、単に情報を伝えるだけでなく、聞き手とコミュニケーションを取ることに集中できるようになります。
カンペ作りに必要なもの
プレゼンの場面で使いやすいものを選びましょう。
- プリントアウトした紙
- スマートフォン・タブレット
- パワーポイントの「 発表者ツール 」
いずれも、文字が小さすぎて見づらいものは避けることが大切です。
紙
プレゼン内容を印刷し、プレゼン中に見やすい位置に置くことができます。
紙であれば、練習を重ねる上で気づいた点や当日のリハーサル時も加筆修正が容易です。
スマートフォン・タブレット
バックライトがあるため、暗い場所でも文字が見えやすい・読みやすいというメリットがあります。
パワーポイント「 発表者ツール 」
パワーポイントを用いてプレゼンを行う際には「 発表者ツール 」をカンペ代わりに用いることもできます。(ノート部分に話す内容の原稿やメモを記載することが可能)
ただし、Zoom等のオンライン会議では発表者ツール自体が相手に見えてしまいます。
サブディスプレイを接続できる環境であれば問題ありませんが、そうでない場合は、リアルのプレゼンシーンのみで使うのがベターです。
「 伝える 」から「 伝わる 」へのきっかけに
カンペ作成時の注意点
プレゼンに活用するカンペは原稿ではなく、あくまでも話す流れや内容の道筋を示すものです。(プレゼン中に話すべき内容を思い出すトリガーになります)
話が脱線しても、伝えたいキーワードに沿って話す、それこそが本来のプレゼンなのです。
情報量は最小限に抑え、シンプルにする
プレゼンテーションの要点を把握し、それをカンペにまとめます。
主題や目的、重要なポイントを明確に書き留めましょう。
話したい内容を表すキーワードやフレーズを記す
カンペには、キーワードやフレーズを使って要点を記します。
実際にプレゼンで話すキーワードを入れることで、プレゼンターは話す内容を思い出しやすくなります。
視覚的な資料を取り入れる
適度に図や画像などの視覚資料を挿入し、聞き手の集中を持続させるよう工夫しましょう。
見やすいレイアウトにする
フォントサイズ、行間などを調整し、見やすい・読みやすい配置にします。
カンペは、見やすく読みやすくすることが重要です。
効果的なカンペの活用方法
カンペをスムーズかつ効果的に活用するための注意点は、以下の通りです。
適切なタイミングでカンペを確認する
カンペを頻繁に見ると、聞き手に不自然な印象を与えかねません。
自然な合間や話題の移り変わりなどの、適切なタイミングを見計らってさりげなく確認しましょう。
自然な話し方を心掛ける
カンペの内容を頭に入れつつ、無理なく自然体で話すことが大切です。
そうすることで、堂々とプレゼンを進められます。
聞き手を意識したコミュニケーションを心掛ける
カンペを活用しながら、聞き手とのコミュニケーションを大切にしましょう。
目を見て話すことや、質問に対する適切な対応を心掛けることで、聞き手との信頼関係を築くことができます。
プレゼンにおけるカンペの活用事例
プレゼンのカンペはどのような時に有効なのか、イメージが湧かない方もいるかもしれません。
実際に筆者がカンペを用いた事例をいくつかご紹介します。
プレゼンの際は、事前準備として以下を意識すると良いでしょう。
- 数値データを提示する際、重要な数字を書いておく
- 難しい専門用語を説明する際、ポイントをまとめておく
- 質疑応答の際、予想される質問やその回答を記載しておく
プレゼン中、新しいデータや統計を提示する際、カンペを活用することが有効です。
例えば、プレゼンの投影資料において、グラフや図表を用いて数字を視覚的に示す場合、カンペにはそのデータの要約や重要な数字を記載し、それを参照しながら説明を行います。
正確な数字を把握しつつ、自然な流れでプレゼンを進めることができます。
プレゼン中に複雑な専門用語や専門知識を説明する際にも、カンペは頼りになります。
専門用語や複雑な概念を簡潔にまとめ、カンペに記載することで、プレゼンターは、伝えることが難しい場面においても的確に説明することができます。
さらに、プレゼンの途中で質問が出た場合でも、カンペが役立ちます。
事前に予想される質問や重要な情報をカンペに記載しておき、必要に応じてそれを参照しながら的確に回答することができます。
このように、プレゼン中の様々な場面でカンペを活用することで、自信を持って情報を伝えることができるようになり、聞き手との円滑なコミュニケーションにも繋がります。
プレゼンの資料作成で意識するべき7つのポイント!シンプルが最強です
まとめ
原稿のような一字一句が書かれたカンペは避け、聞き手とのコミュニケーション、自然な流れを保つよう心がけます。
カンペは情報量を少なくし、シンプルに見やすくすることが大切です。
キーワードやフレーズを活用し、必要な情報を素早く思い出せるように工夫しましょう。
本記事を参考に、適切なカンペの作成方法と活用方法を身につけ、プレゼンテーションを成功させましょう。
「 伝える 」から「 伝わる 」へのきっかけに
鈴木未紗