「 糸と魚と川 vol.17 」開催!親子ワーケーションでシゴトもココロも豊かに

2024年11月15日、イルミネーション輝く東京都中央区の東京ミッドタウン八重洲で、「 糸と魚と川 vol.17 DAKARA糸魚川!ヒスイの海と山がつなぐ、シゴトもココロも深まる親子ワーケーション 」が開催されました。
本イベントは、新潟県糸魚川市と株式会社MOVEDにより、地域の魅力を広く発信し、地域と都市の人々をつなぐ取り組みの一環です。

親子ワーケーションをテーマに、糸魚川の魅力やその可能性について深く掘り下げたイベント内容を紹介するワン!
第1部:糸魚川の魅力と親子ワーケーションの可能性を探る


糸魚川市は、ユネスコ世界ジオパークに認定された、日本でも数少ない地域の一つです。
ジオパークとは、地球の成り立ちや自然の営みを学びながら、その土地の文化や暮らしにも触れられる特別な場所。
糸魚川では、日本列島を東西に分ける大断層「 糸魚川静岡構造線 」や、国石に選定された美しい「 糸魚川ヒスイ 」など、地球規模のドラマを体感できます。
また、ヒスイを巡る縄文時代の歴史や文化、紺碧の日本海から北アルプスの山々が育む豊かな自然も訪れる人々を魅了します。
地元の子どもたちが学びの場として利用するほか、観光客にも自然体験や文化交流の機会を提供。
糸魚川は、地球の過去を感じ、未来を育む場所として、多くの人々を迎え入れています。
オープニングトーク


イベントは株式会社MOVEDの渋谷と糸魚川市商工観光課の宮路様によるオープニングでスタート。
糸魚川の自然、食、文化、そしてジオパークとしての地質的な特長について解説が行われ、地域活性化への取り組みが紹介されました。
「 糸と魚と川 」という名称の通り、地域の資源や人々をつなぎ、新たな流れを生み出すこのプロジェクトの意義が語られました。
コワーキングスペースとして利用できるクラブハウス美山のコミュニティマネージャー永田様からも施設の紹介がありました。
クラブハウス美山では親子交流や地域コミュニティを深めるイベントが行われており、お下がり交換会や野外体験型イベント「 プレイパーク 」などの活動が紹介されています。
このように、糸魚川は親子で学び、楽しみながら仕事ができる環境を整えています。
オープニングトトークの全容はこちらから↓
メインセッション:親子ワーケーションの実践者たちによるトーク
以下の3名が登壇し、それぞれの視点から親子ワーケーションの魅力を共有しました。


駅北広場キターレ運営


日本ワーケーション協会公認コンシェルジュ
フリーランス協会地方創生PJチーム編集チーム


株式会社毎日新聞社 記者
「 親子ワーケーション部 」代表



親子で楽しむ糸魚川の魅力と、そこで生まれる特別な時間について熱いセッションが繰り広げられたワン!
「 友達が欲しい 」小さな声から始まった親子ワーケーション


糸魚川で親子ワーケーションが始まったきっかけは、ある地域の小学校で女の子が「 女の子の友達が欲しい 」とつぶやいたことにあります。
彼女のクラスは複式学級、同じ学年には男の子2人しかおらず、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきました。
しかし、小学生になると趣味や遊びが変わり、同性の友達と共有したい時間が増えてきます。
その切実な一言を聞いた先生は心を動かされました。
「 何とかしてあげたい 」と先生は地元の行政とともに、この課題を解決するための方法を模索し始めました。
ちょうどその頃、糸魚川市では交流人口を増やすための取り組みを進めていました。
豊かな自然、ユネスコ世界ジオパークに認定された大地、そして人々の温かさ。
こうした糸魚川の魅力を活かし、都会の子どもたちが糸魚川の宿泊施設に滞在して学校に通う「 親子ワーケーション 」の可能性が浮かび上がったのです。
その結果誕生したのが「 シー・ユー・アゲイン プロジェクト 」です。
このプロジェクトでは、親子が春・夏・冬に同じ小学校を訪れ、子どもたちが継続的に交流し、友情を育む仕組みが整っています。
一度きりではなく、再会を前提とすることで、地域の子どもたちにも新たな友達をつくる機会が生まれました。
子どもたちの交流だけにとどまらず、学校の交流や、親同士の情報交換のきっかけにもつながり、プロジェクトにとどまらない広がりを見せています。
親子での滞在を通じて、地元の人々とつながり、自然の中で特別な体験をする。
そんな時間が、家族にとってかけがえのない思い出となり、地域にとっては新しい関係が生まれるきっかけになるのです。
糸魚川市の親子ワーケーション体験入学は 2025年5月頃募集予定となっています。
糸魚川市応援隊に入会すると案内が送られてきますので、興味のある方はご登録ください.
親子で心を動かす糸魚川の学びと発見


糸魚川市は、親子で楽しみながら学べる体験が満載の特別な場所です。
石の海岸


糸魚川の海岸に足を踏み入れた瞬間、親子は目の前に広がる「 石の海岸 」に驚きます。
砂浜ではなく、大小さまざまな石が広がるこの場所は、全国でも珍しい景観で、石拾いキットの「 ひろっこ 」は夏休みの自由研究にもおすすめです。
夏でも雪がある万年雪


糸魚川には真夏でも消えずに残る万年雪があります。
ひんやりとした雪に触れると、大人も子どもも思わずテンションが上がります。
しかし、温暖化の影響で最近は消えることも多く、時々しか見られない光景となってしまいました。
この体験は、地球温暖化の現実や、自然の貴重さを感じるきっかけにもなります。
同じ敷地でも水の味が違う


糸魚川には、東にある井戸からとれる水と、西にある井戸からとれる水で、水質が違う蔵元があります。
東の井戸では硬水、西の井戸では軟水がとれ、まさにジオパークを身に持って体験できます。
糸魚川には日本酒の蔵元が5蔵あり、水質が異なることからそれぞれ特徴のあるお酒を造っています。
そのため二本以上購入して飲み比べてみるのがオススメです。
なんといっても魅力的な食の宝庫


地形や自然環境に特徴のある糸魚川の食材とその楽しみ方は、親子で地域の恵みを体験する大きな魅力となっています。
深海の恵みと季節の魚介類
糸魚川は、富山湾の北端に位置し、豊富な魚介類に恵まれています。
特に、ホタルイカや白エビといった季節ごとの魚介類も話題になり、地元の人々が誇る味覚として紹介されました。
ベニズワイガニや岩牡蠣も都会に比べてリーズナブルに楽しむことができます。
ミネラル豊富な水が育むわさび
糸魚川のわさびは、地下から湧き出るミネラル豊富な水で育てられています。
このわさびを使った独特な楽しみ方として、ソフトクリームにすりおろしわさびを添えるという大人向けのスイーツが紹介されました。
親子で新しい味覚体験を楽しむきっかけとしても魅力的です。



全部おいしそうだワン…!
親子ワーケーション体験入学に実際に参加した保護者


会場にいらっしゃった今年度の親子ワーケーション体験入学の参加者から体験の感想を聞くことができました。
息子は人見知りが強く、最初は「 行っても大丈夫だろうか 」という不安がありました。
「 シー・ユー・アゲイン プロジェクト 」では1年を通して3回の訪問があるため、1回目で関係性が気付けた後、もう2回行くことができます。
「 ここだけの世界じゃないんだよ、都会 だけじゃないよ 」っていうところを教えたい、人見知りなところもそこで打ち破れるといいなと思いながら参加しました。
ワーケーション以外でもイベントに足を運ぶ機会も増え、糸魚川での生活を通じて家族全員が糸魚川のファンに。
息子は「 東京より新潟にいる日数のほうが多いかも 」と驚くほど、糸魚川の自然や人の温かさに魅了されました。
地域にすっぽり溶け込けこんで、皆さんの温かさ、食の美味しさを感じ、山と海がこれだけ近いって いうところは他にないすごく魅力的なところだなと思っています。
次の1月も「 ああ楽しみ!早く行きたいな! 」って子どもたちは言っています。
これからの取り組み
最後は、親子ワーケーションの今後のイベントについて紹介がありました。
親子ワーケーション体験入学 :2025年5月頃募集予定。 糸魚川市応援隊に入会すると案内が届きます!
TinkeringBase冬スクール :11/22オンライン説明会。1/6&7 雪スペ開催!
メイプル採取WS:地域団体・根知未来主催。2025年2月22&23日開催。Webページで募集告知!
メインセッションの全容はこちらから↓
第2部:糸魚川の食文化にふれる交流会
イベント後半は、糸魚川の食と地酒を交えた交流会が行われました。
伝兵水産様による「 あんこうの吊るし切りパフォーマンス 」は会場を魅了!


パフォーマンスを楽しんだ後はあんこう汁が振る舞われ、皆さんの顔が緩む姿がみられました。


試食で召し上がっていただいたあんこう汁は伝兵水産様のECサイトで購入できるので、ご自宅でもお楽しみいただけます。


同時に、糸魚川を代表する地元の銘酒が提供され、参加者はその味わいに感嘆の声を上げていました。


イベントでご紹介した糸魚川の地酒は「 根知男山 」「 加賀の井 」「 謙信 」「 月不見の池 」「 雪鶴 」の5種類です。


- 「 根知男山 」根知男山・Nechi – 合名会社渡辺酒造店 – 糸魚川市
- 「 加賀の井 」加賀の井酒造
- 「 謙信 」池田屋酒造|酒の国にいがた
- 「 月不見の池 」猪又酒造株式会社 | 新潟・糸魚川 品質本位の酒蔵
- 「 雪鶴 」【公式】日本酒 雪鶴(ゆきつる)– 田原酒造株式会社
参加者の声



親子ワーケーションという新たな観光の楽しみ方を深く考えるきっかけになる良い機会でした。 また、機会があれば今回のようなイベントに参加してみたいと考えています。



たくさんお話しを聞けてとても深い学びができてとても良い時間を得ることが出来ました! 糸魚川の方の愛の溢れたお話しも聞くことが出来て、糸魚川に行ってみたいと思いました!
糸魚川が結ぶ地域と親子の新たな絆
本イベントを通じて、糸魚川市が提供する親子ワーケーションの魅力が存分に伝えられました。
親子で楽しめる学びと体験、そして豊かな自然に恵まれた糸魚川。
イベント参加者の多くが、次回の企画や実際の糸魚川訪問に期待を寄せていました。
これからも「 糸と魚と川 」プロジェクトは、多くの人々を地域とつなぎ、新しい未来を描いていくことでしょう。