MOVEDのアクセラレーションプログラム未来X(mirai cross)のプレゼン研修に密着。講師が伝えた4つのメッセージとは

ワン丸

こんにちは、MOVED編集部です。

MOVEDは、企業様向けにパーソナルプレゼンテーション講座「 PLet’s(プレッツ)」を提供しています。

これまで100社以上の企業様が利用し、総受講者数は1,800名を超えるPLet’sですが、一体どのような内容なのでしょうか。

今回は、SMBCグループによる「 アクセラレーションプログラム未来X(mirai cross)2024」のなかで行われたプレゼン研修にお邪魔し、その実態に迫ります。

目次

アクセラレーションプログラム未来X(mirai cross)とは?

SMBCグループの主催で、2015年度からアイデアや技術の事業化を目指す方・シード・アーリー期のスタートアップを対象として、アクセラレーションプログラムを開催しています。

2021年度より、スタートアップとの共創に取り組むプラットフォーム 「 未来X(mirai cross)」として、大幅に取組もリニューアル。

アクセラレーションプログラムでは、参加企業に対して、リーダーシップ・資金調達・チームビルディング・ブランディングなど、さまざまな研修を受講できる機会を広く提供しています。

MOVEDは、2022年度から本プログラムのアドバイザリーを務め、参加企業様のプレゼン研修を支援しています。

遠慮は一切ナシ。受講者と本気で向き合うMOVED流プレゼン講座

2023年12月某日、株式会社みらいワークスの東京オフィスで行われたプレゼンテーション研修の講師を務めたのは、MOVED 話し方トレーナーの桜野 友佳

今回は2名の方の研修に、MOVED編集部もお邪魔させていただきました。

桜野は、プレゼンテーションを行う参加企業のご担当者様と名刺交換をして笑顔でご挨拶した後、雑談もそこそこに30分間の研修がスタート。

「 早速ですが、まずは一通り見させてください。」と、ご担当者様に約5分間のプレゼンテーションを行ってもらいます。

ストップウォッチで時間を測りながら、客席の位置でその内容に聞き入る桜野。

プレゼンテーションが終わると、桜野は口を開きました。

「 ありがとうございました!率直な感想ですが、説明としては80点。しかし、プレゼンとしては30点です。」

こちらがヒヤヒヤするほどはっきりと伝える桜野ですが、これがMOVED流。

“伝わるプレゼンテーション”のノウハウを本気で伝えるうえで、遠慮や妥協は一切ありません。

同時に「 説明のスキルは素晴らしいので、あとはそれを届けることが大切です 」と、良かったポイントも伝えつつ、具体的なフィードバックに移っていきます。

今回、桜野が受講者の方に伝えたのは主に次の4点でした。

  • 聞き手に意識を向けること
  • プレゼンテーションの「目的」を考えること
  • 「わかりやすく」伝えること
  • 「情熱」を伝えること

聞き手に意識を向けること

桜野が最初に指摘したのは、受講者の方が手元のモニターに映し出される資料を見ながら話し、客席側を見ていなかったことです。

「 まずチャレンジしてほしいのが、聞き手に意識を向けること 」と説明します。

「 今のプレゼンは、資料を読み上げるだけの説明になっていました。その情報は手元に配られる資料を見れば書いてありますよね。聞き手の心に届けようという気持ちで、できるだけ資料を見ず、ご自身の言葉でアウトプットする練習をしてみましょう。最終的には8割くらい聞き手に視線を向けて話ができるようになるのが理想的です。」

プレゼンテーションの「 目的 」を考えること

アクセラレーションプログラム未来X(mirai cross)では、日本を代表する事業会社やベンチャーキャピタリストが審査員を務め、審査を通過した30社がピッチイベントで事業構想についてプレゼンテーションを行います。

その結果、受賞企業は、出資を受ける機会や、協賛企業との協業実現に向けた実証実験や検討会の開催といった権利を手にすることができます。

こうしたアクセラレーションプログラム未来X(mirai cross)の趣旨を踏まえ、「 目的を考えてプレゼンを行うことが大切です 」と、桜野は受講者の方に語りかけました。

「 私が審査員の立場なら、今のお話を聞いても『ふーん、すごいアイデアだなあ』と思って終わってしまうかもしれません。ただビジョンを話すだけでなく、『私は、このアイデアを事業化させるために資金調達をしたい。協業パートナーになると、こんないいことがあるので、ぜひ私たちと組みませんか?』と、聞き手のアクションを起こす言葉を届けて欲しいです。限られたプレゼン時間のなかでこのメッセージを届けなければならないので、定型的な挨拶や自己紹介は省いて構いません。」

「 わかりやすく 」伝えること

続いて、桜野が伝えたのは「 わかりやすく伝える 」という、とても基本的なメッセージです。

しかし、自分にとって当たり前なことが、他人にとっては特別であることに気付いたうえで、それを誰にでも理解できるように伝えるということは意外と難しいこと。

自分が使い慣れた言葉を噛み砕いて翻訳する視点が必要です。

「 今のプレゼンのなかでお話された技術は、どれくらい凄いことですか?聞き手全員がその業界に詳しいわけではありません。私のような素人にもその革新性や有用性が伝わるように、『世界初のこれまでにない技術・開発に何年かかった・この技術が事業化することで社会がどのように変わる』など、具体的な数字や展望を交えてアピールしてください。」

「 情熱 」を伝えること

最後に桜野が話したのは、聞き手に「情熱」を伝えるということでした。小手先のテクニックだけでは、相手の心には届きません。

MOVEDがテンプレートに沿ったプレゼン研修を行わず、今回のように対話形式で研修を進めるのも、型にハマったプレゼンではなく、受講者様の個性や想いを大切にしたいから。

桜野自身が身をもってそれを伝えるように、語気を強めて熱く語ります。

「 情報を理路整然と読み上げるだけの単調なプレゼンは、聞き手の心に届きません。これまでの苦労や、アイデアを形にしたときの感動、これから描く夢など、ご自身の気持ちを熱量をもって伝えてください!やり過ぎかなと思うくらいでちょうどいいです。最初は恥ずかしいと思うかもしれませんが、ご自身で動画を撮って確認しながらプレゼンの練習を繰り返していくと、徐々に慣れて自分らしい表現方法が見つかると思います。」

自信をもって、伝えることを楽しんで!

他にも、言葉の抑揚の付け方や、話すテンポ、さらにはハンドマイクの使い方まで、具体的なノウハウを解説。

細かな指摘をしながら、繰り返しプレゼンテーションを行なっていただくと、受講者お2人の話ぶりや眼差しは見違えるように変化しました。

「 資料を見なくても喋れるようになりましたね、素晴らしいです!お話にも慣れていらっしゃるので、本番までにさらに魅力的なプレゼンに仕上がると確信しました。ぜひ自信をもって、伝えることを楽しんでください。お疲れ様でした!」

非常に濃厚な30分間が終了。

研修会場は高揚感に包まれ、周りからは自然と拍手が沸き起こりました。

MOVEDがプレゼンテーション講座で伝えたいメッセージは、桜野が最後に話した「 自信をもって、伝えることを楽しんで 」という言葉に集約されていたのかもしれません。

あなたの強みを“最⼤限に”発揮するプレゼンテーションスキルは、営業職や対人コミュニケーションなど、さまざまなところで活かされます。

また、MOVEDのパーソナルプレゼンテーション講座「PLet’s(プレッツ)」では、話し方だけでなく、魅力的なストーリー作りや、わかりやすいプレゼンテーション資料のデザインまで、幅広くご支援可能です。

プレゼン力を高めたい企業の担当者さまは、ぜひ一度お問い合わせください。

「 伝える 」から「 伝わる 」へのきっかけに

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