プレゼン成功の秘訣は「 シンプルさ 」知っておきたい基本構成&伝えるコツ

顧客獲得や社内の円滑なコミュニケーションのためにも、プレゼンは非常に大切なツールです。
しかし、多くの方はプレゼンが得意ではなく、苦手意識を持っています。
仕事を円滑に進めるコツは、第三者に情報を正しく伝えることです。
「 社員が成果を上げやすくするためにプレゼンスキルをつけさせたい 」
「 新規案件を勝ち取れるプレゼンを部下に教えたい 」と考える上司も少なくありません。
社員のプレゼンスキルが向上すれば、事業の収益に貢献できる可能性が高くなります。
本記事では、プレゼンの基本的な考え方や成功のコツについて解説していきます。
良いプレゼンに必要な資料の作り方とは?構成・スライドのポイント12個を徹底解説!

本記事で解決できることはこれだワン!
・プレゼンに対する基本的な考え方、伝え方のコツ
プレゼン初心者の方、プレゼンを上達させたい方
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プレゼンテーションを簡単に作成できるテンプレートを数多く提供しているプレゼンで大切な2つのこと


SENA株式会社のプレスリリースによると、プレゼン資料作成が苦手と回答した割合は39.5%と、得意と回答している31.5%を上回っています。
プレゼンの目的はシンプルに「 プレゼン後に相手が行動すること 」です。
おしゃれな資料や派手な話術は、あくまでもプレゼンを成功させる要素で、「 本質 」ではないことに注意してください。
ゴールを明確にする
プレゼン後に「 相手にどうなってもらいたいのか 」を強くイメージしてみましょう。
プレゼンは、相手の悩みや問題に寄り添う手段です。
プレゼン側の一方的な意見だけでは、相手の悩みや問題を解決できないでしょう。
プレゼン成功の秘訣は、ゴールから逆算して考えること。
聞き手の悩みや疑問にダイレクトにアプローチできれば、効果的に成果を創出できる可能性が高まります。
「 プレゼンする相手は誰か? 」
「 抱えている問題・悩みは何か? 」
これらを深くリサーチし、ゴールを明確にしてください。
伝えたいことを明確にする
聞き手に行動を促すのは、正しいデータや常識だけではないことを覚えておきましょう。
余分なデータが増えるほど、聞き手にはプレゼン内容が心に届きにくくなります。
例えば、細かいデータを並べただけのプレゼン資料では、聞き手からすれば、なにを伝えたいのかが分かりません。
できる限り少ない情報量でシンプルにプレゼンを組み立てるほうが伝わりやすくなります。
情報を整理し「 伝えたいこと 」を明確にしてください。
プレゼンの基本構成


プレゼンを成功させるために、知っておくと便利な基本構成があります。
以下、代表的な4つを紹介します。
SDS法
余計な要素がないシンプルな考え方で、聞き手も理解しやすい特徴があります。
時間が設けられていないプレゼンなどに有効です。
- S:Summary(要点)
- D:Details(詳細)
- S:Summary(要点)
PREP法
結論に加え、理由と具体例を織り交ぜる構成です。
具体的な内容を説明できる特徴があり、研修のような深い理解が必要な場合に有効です。
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(具体例)
- P:Point(結論)
DESC法
事実や自分の感情を相手に伝えた上で、相手に行動を選ばせる方法です。
相手の問題点を指摘しつつも、行動を促す場合に効果的でしょう。
- D:Describe(描写する)
- E:Explain(説明する)
- S:Specify(提案する)
- C:Choose(選ぶ)
TAPS法
問題解決の考え方をコンパクトにまとめた方法で、聞き手に「 理想と現状のギャップ=問題 」を認識させて行動を促します。
- T:To be(理想)
- A:As is(現状)
- P:Problem(問題)
- S:Solution(解決策)
「 伝える 」から「 伝わる 」へのきっかけに
プレゼンの構成をよく見せるコツ


熱意だけでプレゼンをしても、相手に伝わらなければ目的は達成できません。
いかに聞き手に伝わるプレゼンをするかが、成功の秘訣といえるでしょう。
文字だらけのスライドは作らない
プレゼンのような短い報告時間では、聞き手は大量の情報を処理できません。
一枚のスライドを理解しようとする間に、次のスライドが説明されると混乱してしまい、聞く気を失ってしまう可能性があります。
参考資料を丸写しするような文字だけのスライドでは、聞き手は読むどころか、心を閉ざしてしまう可能性があります。
できる限り余計な要素を省き、伝えたいことだけをシンプルなレイアウトで作り上げてください。
無駄なアニメーションを使わない
アニメーションを使えば、プレゼン資料に動きが加わるため、資料の内容が伝わりやすくなります。
しかし、分かりやすくなるからといってアニメーションの多用は危険です。
アニメーションが多ければ、聞き手はスライドの動きに注目し、内容が頭に入らなくなってしまいます。
適度なアニメーションにしてください。
ユニバーサルデザインを意識する
ユニバーサルデザインとは「 すべての人が理解しやすいデザイン 」です。
文字のフォント・サイズ、配色、レイアウト、構成など多くの要素を含みます。
聞き手には「 色がうまく見えない 」「 小さい文字が見えない」などさまざまな人がいます。
プレゼンでは、そういう人にも正確に情報を伝える必要があります。
できる限り聞き手を意識したデザインやレイアウトを心掛けてください。
補足資料は別途準備する
スライドを埋め尽くすような詳細データは、残念ながらほとんどの聞き手は興味がありません。
むしろ、聞く姿勢を持たなくなってしまう恐れがあります。
聞き手が求めているのは、膨大なデータではなく「 結論 」。
要点だけをシンプルに伝えるほうが効果的です。
しかしながら、スライドの結論に疑問がある場合も少なからずあります。
別途資料で詳細データの準備をしておけば、的確な説明ができます。
何度も練習する
プレゼンが上手い人ほど「 何度も練習 」することを習慣にしています。
なんの準備もなしに人の心を動かすようなプレゼンができる人は、ほとんどいません。
歴史的に偉大な経営者でも納得がいくまで練習し、大きな成果を上げているほどです。
練習を恥ずかしがる必要はありません。
効果的な練習方法は、自分のプレゼンしている姿をビデオに撮影して観察することです。
身振り・手振り、話し方や間のとり方などを改善していけば、よりよいプレゼンになるでしょう。
誰でも上達できるプレゼンのコツとは?初心者の失敗あるあるも紹介
プレッシャーに潰されそうな場合にはカンペを使う
プレゼンになるとどうしても緊張してしまう方も少なくありません。
プレッシャーが強すぎて頭が真っ白になってしまうのであれば、カンペを読みながら発表することをおすすめします。
プレゼンの目的は「 プレゼン後に行動を促すこと 」。
賞が取れるような、完成度の高いプレゼンは不要です。
高い完成度のプレゼンにこだわった結果、支離滅裂なプレゼンになってしまえば元も子もありません。
必要に応じて、カンペを準備しておくといいでしょう。
社員のプレゼンは組織全体で作り上げるもの


プレゼンのスキルを自分ひとりで育てるのは難しいものです。
場数を踏めば勝手に覚えるものと考えがちですが、プレゼンにもセオリーやコツがあります。
社内研修などでノウハウを伝授し、組織全体でスキルアップできれば、業績アップに繋がるかもしれません。
「 伝える 」から「 伝わる 」へのきっかけに



ライター:神崎なつめ