経験者だから寄り添える、20年の業務改善実績をもとにkintone研修講師に転身

編集部

今回は社外にメンバーの魅力を知っていただく機会として、クラユニ事業部の大野誠さんへインタビューを実施しました。

ワン丸

MOVEDは魅力的なメンバーが数多く在籍しているワン!

事業会社の情シス担当者からkintoneスペシャリストへ

MOVEDに参画する前の経歴について教えてください。

高校卒業後、職業訓練校で簿記を学び、税理士事務所で税理士補助として数年ほど勤務していました。その後、サービス業の会社に転職し、20年以上にわたり勤務しました。

その会社はコンビニをはじめ、ホテルや飲食店など複数の業種で多数の店舗を展開しており、私はさまざまな職種を経験しました。その後、現場のサポートをしながら本社の管理業務を担当することになったのです。当時は売上管理においてExcelを使う程度で、ほとんどの管理業務は紙ベースでした。

管理業務をより円滑に行うためにパソコンを本格的に勉強し始めたのですが、その勉強が非常に面白かったことを覚えています。

管理業務をするなかでIT関連の業務に携わられたのですね。その後はどのようなことに取り組んでいったのでしょうか?

パソコンを使った業務効率化に取り組むうちに、IT関連の業務ができる人材が少なかったこともあり、私が会社の情報システム担当を任されることになりました。そのなかで、さらなる業務改善を目指し、2014年にサイボウズofficeとkintoneの導入を推進しました。

長年、紙で管理する体制だったので、kintoneの導入はなかなか難しかったですね。自分でセミナーやユーザー勉強会に参加して勉強し、それを社内に持ち帰った後、各事業部の責任者と相談してトップダウン的に業務改善していきました。

社内には他に情報システムの担当者がいなかったので、商工会の勉強会やシステムのサポート担当者に教わりながらスキルを磨いていきました。その後、kintoneについてさらに理解を深めるため、kintone認定資格である「 アソシエイト 」と「 アプリデザインスペシャリスト 」を取得しました。また、MOVED参画後には「 カイゼンマネジメントエキスパート 」も取得しましたね。

kintoneへの熱意で転職活動開始。母を支えるため、新しい働き方に挑戦

MOVEDとの出会いについて教えてください。

kintone界隈でMOVEDは有名だったので、2019年頃にはMOVEDのことは何となく知っていました。MOVED事業統括責任者の小林とはkintoneユーザーの勉強会を通してお話ししたこともありましたね。

MOVEDで働くことを考えたきっかけは、2021年のCybozu Daysで小林と話したことです。当時、kintoneに可能性を感じており、kintoneに関わる仕事がしたいと考えて転職活動をしていました。そのタイミングで小林に会い、改めて自分の想いについて話をしました。

しかし小林に打診されたのは業務委託という形態で、正社員で働くことを考えていた私は少し抵抗を感じ、その時は転職を見送りました。

すぐに転職を決めた訳ではなかったのですね。その後、MOVEDに参画するきっかけは何だったのですか?

母が入院したことがきっかけです。前職ではシフト制の店舗勤務も続けていたので、勤務日程を急に変更することは難しく、母の介護と仕事を両立するのが難しい状況でした。

職場に迷惑をかけられないと悩んでいた時に、再び小林からMOVEDへの参画を誘ってもらい、柔軟な働き方ができるMOVEDで働くことを決めました。MOVEDではリモートワークもできますし、自分で時間をコントロールして働けるので、とてもありがたい環境だと感じています。

ユーザー経験を活かした研修講師として自己研鑽を続ける

現在MOVEDで担当されているkintone研修について教えてください。

サイボウズの日本橋オフィスをお借りして行う公開研修である「 基本クラス 」を主に担当しています。「 基本クラス 」では、1日目にkintoneの基本機能を基礎からしっかり学習し、2日目はアプリ間のデータ連携機能を習得し、活用の幅を広げるための学習をしていただきます。最終日である3日目では、システムやアプリ管理者としてチームで利用するのに必要な機能を学習していただく研修になっています。

公開研修である「 基本クラス 」は8名程度の少人数で行っていますが、その他の企業研修は大人数が対象になることもあります。他の講師の方と協力して、地方への出張研修やオンライン研修なども行っています。

今までの経歴では、人に教える仕事の経験がなかったとのことですが、講師業に従事するにあたって準備したことはありますか?

MOVEDが独自に設定しているプログラムを修了し、認定を受けました。また、クラユニの講師陣が集まる講師合宿では、代表の渋谷から講師としての心構えを学び、他の講師たちからも実践的なアドバイスをもらったことが今の自分の研修に活かされていると感じています。

私は長年kintoneで業務改善を実践してきた経験があり、資格試験にも合格していましたが、経験則で対応していた部分もありました。講師として受講生さんに伝えるため、システムの基本的な仕組みや根本的な理論など、多くのことを学び直しました。最初はテキストの内容を確実に伝えることで精一杯でしたが、今では受講生さん一人ひとりの状況に応じて柔軟に対応できるようになってきました。

ユーザー目線の研修で受講生の成長をサポート

講師としてどのようなことを心がけていますか?

操作や機能の説明といったテキストに書いてある情報を伝えるだけでなく、実際のユーザー目線での経験談を共有することや具体的なアドバイスをすることを心がけています。受講生さんたちは自分の業務にkintoneの機能をどう活かせるかという課題を持って受講してくださっているので、それぞれの状況や業務に合わせて個別のアドバイスができるよう意識しています。

MOVEDでもkintoneを利用しており、私自身が今でもkintoneユーザーであるので、受講生さんたちの不安や疑問に寄り添いながら進めています。自分の知識や経験が受講生さんの役に立ち、喜んでもらえることがとても嬉しいですね。

ユーザー経験を活かした対応を心がけていらっしゃるのですね。実際に受講した方からの反応はいかがですか?

個別の質問に丁寧に対応できるサポートの手厚さが喜ばれています。「kintoneでできることが何なのか」という根本的な基礎知識を身に付けられたことで、今後の業務に活かせそうだという感想を頂くことも多いです。また、研修受講後に外注していた業務を社内で対応できるようになったという喜びの声をたくさん頂いています。

今後の展望を教えてください。

研修講座のブラッシュアップや、カスタマイズ性の向上を目指しています。お客様から「基本クラス」の全講座を受講する時間の確保が難しいという声が出ているため、必要な部分を抽出した新しい講座作りの検討がされています。

また、MOVEDが提供する業務改善支援サービス「ハタトレ」との連携も進めたいと考えています。スムーズな業務改善のためにkintoneを利用する場合には、kintoneの基礎知識が必要となるので、「ハタトレ」を利用する前に必要に応じて「クラユニ」で基礎を学んでいただけるような仕組みを検討し、事業間で相乗効果を生み出していきたいと考えています。

業務改善のためには、システムを導入することと、それを使いこなす人材の育成の両方が必要なので、kintoneを使うだけでなく人材育成に関わる仕事をしたいと考えています。クラユニの活動を通して、私の経験が多くの人の成長に役立ち、より多くの企業の業務改善の実現に貢献できれば嬉しいです。


ワン丸

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